Selected Cover Songs 2023
feature #163

Selected Cover Songs 2023

eyeshadowが敬愛する選曲家の皆さまに、新旧問わず2023年にもっとも愛聴したカヴァーソングを教えてもらいました。この「Selected Cover Songs」も4回めとなりますが、過去3回に劣らず今年もバラエティ豊かな名曲が集まっています。ごゆっくり、どうぞお楽しみください。

Artwork: Hiroshi Iguchi
26 Dec. 2023

ジョンとポール
Selected Cover Songs 2023 #01

ジョンとポール

宅録ミュージシャン
Title

愛だけが(only love can break your heart)

Artist
小西康陽
Original
Neil Young – Only Love Can Break Your Heart

「君は若い時、孤独をどう感じた・・」5月広島でのライブ、そのリハでふいに歌い始めた小西さん。私を含めその場に居た全員が固唾を飲んで見守っているとふと演奏をやめてしまって「今日はやめようかな」。「なぜですか! 物凄く良い歌ですよ」と思わず叫んだ私に対し「それはニール・ヤングの歌だから」。

結局本番でも演奏し、後日ライブ会場限定で7インチ発売。カバーは全3曲、甲乙付け難い素晴らしさ!

Profile

桑沢デザイン研究所卒。広島県呉市在中。弾き語りを軸にしたパフォーマンスと、様々な思い付きがそれぞれの形になった9枚のアルバム(2006年『1秒=百万年』より『パレルガ・ウント・パラリポーメナ』まで)を発表。2020年アナログ7インチEP『ONGAKU / GOD SAVE THE MEN』を古川麦編曲により誠光社よりリリース。2024はランディ・ニューマン・イヤーとなる予定。
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Our Covers #036 ジョンとポール

はせはじむ
Selected Cover Songs 2023 #02

はせはじむ

DJ / プロデューサー / 愛犬家
Title

Just a Friend

Artist
Tally Hall
Original
Biz Markie – Just a Friend

ミシガン発のファニーなバンドによる、だいぶふざけたカバー。でもそこはビズ、あの世で苦笑いしながら許してると思いますが。しかし、「Just a Friend」という曲の共感力の強さを実感するのはクラブにて。どんなに冷えたフロアでも、この曲をかけると皆多幸感に溢れた顔になります。

Profile

1988年、伝説のCLUB《下北沢ZOO》を皮切りに本格的なDJ活動をスタート。以後、《MIX》《CATALYST》《OTO》《THE ROOM》《Organ-Bar》《CAVE》《328》《SONORA》《KOARA》などで活動を続ける。プロデューサーとして矢舟テツロー、土屋浩美、なかの綾、星野みちるなどを手掛ける。また、ライター、ラジオ・パーソナリティー、アレンジャー、リミキサー、企画プロデュース等、来た仕事は断らない事でも定評がある。最近はYouTube「はせはじむの”LAZY FELLOW”」を毎週アップ中。
はせはじむの”LAZY FELLOW”
Our Covers #068 はせはじむ

鈴木惣一朗
Selected Cover Songs 2023 #03

鈴木惣一朗

ミュージシャン / 音楽プロデューサー
Title

Waters of March

Artist
John Roseboro & Mei Semones
Original
Antonio Carlos Jobim – Waters of March

『弾みのある音世界』

ジョビンの名曲「3月の水」は、アート・ガーファンクルを初め、今日まで、あらゆるアーティストにカヴァーされていますが、このトラックは本当に素敵です。手がけたのは、ブルックリンを拠点に活動するシンガー・ソング・ライターのジョン・ローズボロ、客演はメイ・シーモネスです。モノクロのジャケットの感じが、そのままサウンドになったような、親近感のある仕上がり。「このさりげなさ。軽やかさ」。季節はこれから冬を迎えますが、春のような、弾みのある音世界がとてもいい。

Profile

1959年、浜松生まれ。音楽家。83年にインストゥルメンタル主体のポップグループ “ワールドスタンダード” を結成。細野晴臣プロデュースでノン・スタンダード・レーベルよりデビュー。『ディスカヴァー・アメリカ』3部作は、デヴィッド・バーンやヴァン・ダイク・パークスから絶賛された。近年では、程壁(チェン・ビー)、南壽あさ子、湯川潮音等、多くのアーティストをプロデュース。執筆活動や書籍も多数。最新作は『色彩音楽』(2020)『エデン』(2021)『ポエジア』(2023)。
Our Covers #085 鈴木惣一朗

Kent Mizushima
Selected Cover Songs 2023 #04

Kent Mizushima

to’morrow music / records
Title

Slide

Artist
Hazel English
Original
Goo Goo Dolls – Slide

LAのSSW、Hazel Englishは2021年にも「California Dreamin’」の素晴らしいカヴァーをリリースしていましたが、今年も数曲のカヴァー曲をドロップ。その中でもGoo Goo Dollsが98年にリリースした「Slide」のカヴァーは原曲とは別の哀愁漂う良さを出しつつも、あの頃のノスタルジーがふわっと蘇る感じがあって特に素晴らしかったです。今思うとこの曲の2000年代一歩前の感じとかも、00年代リバイバル曲がリリースされている今だからこそ改めて感じ取れるし、(僕は後追いだけど)MTVとかで流れていた雰囲気とかもなんかこれぞ〈THEアメリカ〉なイメージとオルタナティブがマッチしていて大好きでした。

Profile

音楽イベント「to’morrow / 明日フェス」の主催や洋楽専門のディストロ「to’morrow records」など自身のプロジェクトを中心にインタビューアー、イベント制作者などとしても活動。〈to’morrow music〉という肩書で Tokyo / LAのダブル拠点で日本の音楽シーンに向けて様々な形で毎日発信中。
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Instaram
to’morrow records
Our Covers #062 Kent Mizushima

荏開津広
Selected Cover Songs 2023 #05

荏開津広

執筆 / DJ
Title

OKI DOKI

Artist
Chouji & Grace Aimi
Original
でいご娘 – 心のふるさと

昨年度に続いてCOUJIさん(とGRACEさんの歌声の素晴らしさよ!)を選びましたが、カバー / オリジナル関係なく今年のベストに入れるべき出来栄えなのだから仕方がない。毎日50回ぐらい聴いています。そういえば今年は沖縄を舞台にした映画を4本、『沖縄やくざ戦争』、『博徒外人部隊』、『モトシンカカランヌー』、『シン・ちむどんどん』(順不同)と観ました。それぞれ興味深く、再び観ると思います。

Profile

執筆 / DJ / 京都精華大学、立教大学非常勤講師。ポンピドゥー・センター発の実験映像祭オールピスト京都ディレクター 。東京の黎明期のクラブ、「P.PICASSO」「ZOO」「MIX」「YELLOW」などでレジデントDJを、以後主にストリート・カルチャーの領域で国内外にて活動。翻訳『ヤーディ』、共訳書に『サウンド・アート』(《フィルムアート社》、2010年)。初期の日本のヒップホップについての単行本『東京ブロンクスHIPHOP』執筆中。
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Our Covers #009 荏開津広

The Anticipation Illicit Tsuboi
Selected Cover Songs 2023 #06

The Anticipation Illicit Tsuboi

Producer / Engineer
Title

Yeter Artık Kadın (Turkey Türkofon 70′)

Artist
Grup Bunalım
Original
Lee Dorsey – Get Out of My Life, Woman

Lee Dorsey「Get Out of My Life, Woman」のカバーですがIron Butterflyのバージョンのカバーが元になった演奏。歪んだギターの含有量が多いのもあり、個人的にはこの曲の幾多のカバーでもかなり上位に入る。アウトロ部分のシャウトはトルコ共和国の当時のシーンからの強烈なアジテーションシャウトが見られるがこの国の記録物としてはおそらく初めての出来事だったに違いない。

Profile

Producer / Engineer。国内屈指のロック、ヒップホップ系サウンド・エンジニア、サウンド・クリエイターとして活躍するかたわら、ECDやキエるマキュウのステージにて観客をアジったりターンテーブルを破壊したり火をつけたり、度の過ぎたヴァイナル愛によってレア盤を割ってしまったりと、異様なまでの存在感を見せつけるライヴDJとしても有名。
長年に渡ってアンダーグラウンドからオーバーグラウンド、表方から裏方まで多面的に活躍を続ける、国内屈指のレコード・コレクターにして、日本のヒップホップにおける人間国宝のひとり。
Our Covers #007 The Anticipation Illicit Tsuboi

1TA
Selected Cover Songs 2023 #07

1TA

Bim One Production
Title

Natty Easy

Artist
Bim One Production feat. JA-GE
Original
Dennis Brown – Easy Take It Easy

手前味噌ではありますが、久々の我々Bim One作品、そして何気に初の日本語曲に盟友のJA-GEさんをフィーチャリングした一曲。リリースしたばかりのタイミングの紹介になり気恥ずかしいですが今年一番耳にしてるオマージュ曲てことでお許しを。このタイミングでJA-GEと出す意味として長い付き合いになって変わらず同じ想いで続けていると思うと感慨深いです。ルーディーで意味深? なサウンドチューンです。(12/1 配信開始 / レコードは1月発売)

Profile

レゲエ/ダブ、リディムセレクター。レーベル《Rewind Dubs》、《Riddim Chango Records》主宰の一人でもあり、ベース・カルチャー発信集合体「BS0」や、サウンドシステムの祭典イベント「TOKYO DUB ATTACK / Dub Cinema」のプロデュースを手掛けている。e-muraとのダブ・ユニット「Bim One Production」名義を中心に数多くの音源作品をリリース中。
Linktree
Our Covers #003 1TA
スペシャル / ダブプレート座談会

Ohhki
Selected Cover Songs 2023 #08

Ohhki

SSW / プロデューサー
Title

Film

Artist
DOMi & JD BECK
Original
Aphex Twin – Film

2023年、今年はカヴァー曲を聴いただろうかと自問している間に、eyeshadowの武田さんにお返事するのが遅くなっていました。たまたまXのタイムラインにDOMi & JD BECKによる「Film」のライヴ カヴァー映像が流れてきていい曲だなーと見とれていたなあと思い出しました。しかしタイムラインって風景のように過ぎ去っていくなあと感じます。この曲の原曲もどこか風景のような雰囲気です。

Profile

OHHKI (大木)、Isayahh Wuddhaやってた人。インディー・エレクトロ・ファンクな1st album『E.C.H.O』カセットテープと配信で発売中。mess/ageというローファイ音響ユニットのメンバーで、アメリカのPEOPLES POTENTIAL UNLIMITEDから7inchレコードを2024年2月にリリースします。
Lit.link
Our Covers #026 ISAYAHH WUDDHA

軽刈田凡平
Selected Cover Songs 2023 #09

軽刈田凡平

インド音楽ライター
Title

Lady in Cement

Artist
The Funculos
Original
Hugo Montenegro – Lady in Cement

フランク・シナトラ主演のB級ハードボイルド映画『セメントの女』のテーマ曲をムンバイのスカ・バンドがカバー。ボリウッドでも古典音楽でもない、マサラの香り皆無な軽妙洒脱なセンスは、現代インドの別の顔を覗かせてくれる。
原曲はスティーヴィー・ワンダーやエンニオ・モリコーネのB級カバーで知られるウーゴ・モンテネグロの手によるもの。60年代のアメリカ産B級作品を、インドのバンドがクールに仕上げているというのがいい。普通にかっこいいこの曲を、12月のムンバイの乾いた風に吹かれながら、オートリクシャー(3輪タクシー)に乗って聴いてみたい。
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Profile

学生時代に若気の至りの一人旅でインドを訪れ、街にうずまく混沌としたパワーと人々のバイタリティーに衝撃を受ける。音楽好きだったため、「インド人がロックやブルースやヒップホップをやり始めたらすごいことになるだろうなあ」と思ったものの、当時(90年代後半)のインドでは映画音楽以外は非常にマイナーであり、そうした音楽とは出会えないまま終わる。その後もインドに興味を持ち続けたまま時は流れ、2010年代後半、インドのロック、ヒップホップ、電子音楽等のシーンが非常に面白くなってきていることを発見。2017年12月に「軽刈田 凡平(かるかった ぼんべい)」名義でブログ「アッチャー・インディア 読んだり聴いたり考えたり」を開設する。 インドのインディー音楽を中心に、インドのカルチャーや、世界中に出没している謎のインド人占い師「ヨギ・シン」について調査して書いています。都内在住。尊敬する人はタイガー・ジェット・シン。
アッチャー・インディア 読んだり聴いたり考えたり
Our Covers #076 軽刈田凡平

Sanshiro
Selected Cover Songs 2023 #10

Sanshiro

Deep Dance Music Page
Title

Ladies Night

Artist
We Have Two
Original
Kool & the Gang – Ladies Night

ペンシルバニアのマイナーながら多くの作品をリリースしているレーベル《Baldwin Sound》のこれまたマイナーそうな作品。RichとSteveという二人組が奏でるカバー集に入っているこれまた珍しいカバー、歌も決して上手くなく音も外しているが、電化されたラウンジロックと言うべきか独特の高揚感が感じられ、原曲にある大好きな女性コーラスのサビが入ってない残念さも忘れるようなポンコツなのに最高な仕上がりは、やはり原曲の完成度が高すぎるということか。
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Profile

『ポスト ハウス・ミュージック ディスクガイド』著者。まだ音楽のWebページがほとんどなかった2005年からレコード等を紹介するブログ《Deep Dance Music Page》を書き続けている。世界中の音楽をクラブ・ミュージック視点で、ハウスのようにミックスする世界観を創るべく継続中。DJ24年目。2018年はヨーロッパツアー、2021年はFFKT出演。UK、ドイツ、フランス、オーストラリア等やNTSチャンネル等、海外のレーベルにミックスを提供しておりSoundCloudで公開されている。普段はIT業界で働く一児の父。
Deep Dance Music Page
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Our Covers #091 Sanshiro

Yukitomo Hamasaki
Selected Cover Songs 2023 #11

Yukitomo Hamasaki

mAtter
Title

Nothing Compares 2 U

Artist
Sinead O’Connor
Original
The Family – Nothing Compares 2 U

色々な悲しいニュースはずっと続いていますが、僕のアイドルの一人でもあるSinead O’Connorも旅立ってしまいましたね。プリンスの作品としても最も好きな曲でした。改めて悲しいニュースの後に、また再生する頻度も増えた曲です。

Profile

Independent Sound and Artレーベル、《mAtter》運営。国内外の作家のサウンド・アートやアンビエント作品などをリリースし、また同時に様々なギャラリーなどで展覧会などを企画。 毎月第4木曜にDJ BAR KOARA「THURSDAY KOARA」にてDJ。新しくギャラリー”LOWW”を2023にオープン。
mAtter
Our Covers #074 Yukitomo Hamasaki

heavenless 2100
Selected Cover Songs 2023 #12

heavenless 2100

妄想カセット製作 / Vinyl偏愛家
Title

I Saw the Light in Your Eyes

Artist
Stan Barber
Original
Todd Rundgren – I Saw the Light

2023年1月、今年最初に届いたレコード。レーベルSmiling Cのコンピレーションアルバム『America Dream Reserve』に収録された1曲です。ローテンションで、ヘタなんだけど好きが伝わるプライベート録音具合が僕には丁度良かったです。
YouTube

Profile

2023年『I’m still Obsessed with…2020-2023』Zine+Mix CDを制作&配布。
Mixcloud
Our Covers #070 heavenless 2100

松永良平
Selected Cover Songs 2023 #13

松永良平

ライター / 編集
Title

Ven a Darme Tu Amor (Come and Get Your Love)

Artist
Roberto Jordan
Original
Redbone – Come and Get Your Love

メキシコのスター・シンガーの必殺カヴァー。定番のコール&レスポンスが「ヘーイ」ではなく「オーイエー」「ミーニャー」でドキッとして興奮。ハンドクラップもばっちり決まったハッピーメキシカンソウルです。

Profile

1968年、熊本県生まれ。雑誌/ウェブを中心に記事執筆、インタビュー、CDライナーノーツ執筆など。著書『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』『20世紀グレーテスト・ヒッツ』、『コイズミシングル』(小泉今日子ベスト・アルバム『コイズミクロニクル』付属本)、編著『音楽マンガガイドブック』、翻訳書にテリー・サザーン『レッド・ダート・マリファナ』、ブライアン・ウィルソン『ブライアン・ウィルソン』自伝。編集担当書に朝妻一郎『ヒットこそすべて』、小野瀬雅生『小野瀬雅生のギタリスト大喰らい』、『ロック画報/カクバリズム特集号』など。
Our Covers #021 松永良平
松永良平 Interview

アルベルト島村
Selected Cover Songs 2023 #14

アルベルト島村

Galapagos Records
Title

いとしあの星

Artist
中西良太&吉田光希
Original
渡辺はま子 – いとしあの星

マライア清水靖晃の長年の制作パートナーでもあった生田朗がプロデュースを手掛けた大音楽家、服部良一カバー集。相当なレコードオタクだったという生田らしいオリエンタリズムやモダニズムはじめ様々な引き出しを覗かせながら、派手さはないものの〈わかってる〉感伝わるプロデュースによる楽曲を全編に収録。中でも戦前に書かれた満州国を舞台にした国策映画の挿入歌「いとしあの星」をニューウェーブ風にアレンジした一曲を今年は選んでみました。他の曲も原曲との聴き比べ推奨の大傑作。

Profile

ジャンルに関係なく世界各国のレコードを求めてゆったりと運営中。
galapagos-rec0rds.com
Our Covers #080 アルベルト島村

Branco Label
Selected Cover Songs 2023 #15

Branco Label

レーベル運営
Title

Things We Said Today

Artist
The Flow
Original
The Beatles – Things We Said Today

LP本編は’70年代USサイケの最高峰、究極の名盤。この音源はボーナストラックであり、十数年前に最初に再発された時から知っているのだが、今年FlowのLPが再々発されたり、うちのYoutubeチャンネルの名盤紹介動画でFlowを取り上げたこともあり、よく聴いた。原曲は軽快でスピーディーなビートロックだが、こちらはダウナーでスローテンポ、ストーンドで退廃的な別物に仕上げている。LP本編の曲とも音の傾向が違い、Flowは色々な可能性を模索していたことが他のボーナス音源も含めてよくわかり興味深い。

LP本編については前述したYoutube動画で詳しくレビューしてますので、観てみてください。

Profile

Branco Label (ブランコレーベル)。Branco Label (ブランコレーベル)。音楽好きで、主にsyrup16g、チャゲアス、尾崎豊、ラルク等のJロック/ポップを愛聴する傍ら、‘70年代の世界各地のロック/フォークの埋もれた名盤の探索を嗜む。特に南米とドイツ、日本国内の作品を好む。その趣味の延長で再発専門レーベル・ブランコレーベルを運営。国内外の埋もれた名盤を地道に再発し続ける。20年には新進気鋭のインディーレーベル「レコードの目」との共著で『和ンダーグラウンドレコードガイドブック』という著書を上梓。23年からはYoutube 『ブランコレーベル・チャンネル』で、お気に入りレコードを紹介する動画投稿を開始。
ブランコレーベル・チャンネル
Branco Label
Our Covers #031 Branco Label

Akhira Sano
Selected Cover Songs 2023 #16

Akhira Sano

Artist
Title

Genshi

Artist
AYANE SHINO
Original
Susumu Yokota – Genshi

日本国内や海外のアニメーション・映画・TVCMの楽曲演奏、CM・ラジオ・雑誌等などを幅広く手掛け、国立音楽大学非常勤講師、東京藝術大学音響研究室教育研究助手なども勤めているAYANE SHINOさんが、日本のテクノ/エレクトロニック界のパイオニアであるSusumu Yokotaさんの作品『Sakura』をクラシックギターでカヴァーした作品の中から「Genshi」という曲。
エレクトロニック特有の洗練されたミニマルな構成を踏襲しつつ、アカデミックな技術に裏打ちされたクラシックギターの豊かな音使いは同時にSusumu Yokotaさんへの尊敬を丁寧に表現しているものであると感じ取れる。
原作はアルバムのタイトル通り日本のオリエンタルな部分をオマージュしていると推測するが、この曲の中では琴のようなピッキング表現がアレンジで入っていたりと、細部まで聴いてみてもおもしろい。
個人的にはシンセサイザーが原曲で、それをクラシックギターでカヴァーするという試み自体、あまり出会ったことのない組み合わせだったので、その意外性も相まって非常に興味を惹かれた一曲であった。

Profile

アーティスト。形や音の持つ不完全性、不規則性などに焦点を当てた生成・観察・記録、それらの二次的拡張を、ドローイング、グラフィック、インスタレーション、ビデオグラフィ、楽曲制作などを主に用いて表現・制作している。主な作品に『Particle Dialogue – Observation and Recording』(The Trilogy Tapes、2022)、『Shadow’s Praise -』(IIKKI、2023)、『Phase Contrast From Recollection』(12K、2023)、『FAR MORE DECENTRALIZED』(33-33、2023)、主な個展に『可能性のパースペクティブ』(FAITH、2021)『mē on -非在を見る-』(TOH、2022)などがある。
@Akhira_Sano (Linktree)
Our Covers #086 Akhira Sano

NAKAM
Selected Cover Songs 2023 #17

NAKAM

FunTricks Records
Title

六甲おろし

Artist
トーマス・オマリー
Original
中野忠晴 – 大阪タイガースの歌

阪神タイガース、38年ぶりの日本一ということで勝手に大阪を代表させていただきます。トーマス・オマリーは阪神が長らく低迷していたときの助っ人選手。歴代助っ人選手の中でも人気、記憶に残る選手。そんなオマリーのヘタウマ?「六甲おろし」はオブスキュアなんです。

Profile

時代、カテゴリーに左右されないユニーク商品をレコードにまつわるetcでアレコレ、紹介しています。大阪中津のレコード屋です。
funtricksrecords.stores.jp
Our Covers #081 NAKAM

馬場正道
Selected Cover Songs 2023 #18

馬場正道

渉猟家
Title

Tandak Rock

Artist
JULIA
Original
Sonny Dae and His Knights – Rock Around the Clock

10年以上前から探していたレコード。情報も何もないし、もう買えないだろうな、と思っていたレコードがやっと買えた。シンガポールのコロムビアのSP盤の音源から、イギリスのコロムビアで4曲入りEPを作っていたなんて。マレイ語の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」。いなたくて最高。

Profile

鷹の台《KIKI RECORD》代表。池袋2丁目スナック《馬場》店主。 池袋2丁目72-6 光洋ビル1F。
Our Covers #044 馬場正道

KND
Selected Cover Songs 2023 #19

KND

ディスクユニオン渋谷ジャズ/レアグルーヴ館
Title

A Colegial

Artist
Hora Certa
Original
Walter Leon – La Colegiala

クンビア名曲「La Colegiala」のポルトガル語カバー。数々のカバーが存在する本曲ですが、本カバーは同年の1984年に欧州でヒットしたGary Lowのバージョンに近い作風。ラテン・テイストとシンセが強烈な、ブラジリアン・ティーンエイジ(?)・イタロ・ディスコに仕上がっています。
Hora CertaはYara MirandaとAndré Cruz、Fatyという男女3人からなるユニット。Yara Mirandaは国民的歌手であるGretchenとSula Mirandaとの姉妹ユニットAs Melindrosasのメンバーとしても活躍しており、1979年には『Vamos Cantar Disco Baby』という映画に姉妹で主演を果たしました。

Profile

ディスクユニオン渋谷ジャズ/レアグルーヴ館勤務。最近は90年代のブラジル盤レコードばかり買っています。
ディスクユニオン渋谷ジャズ/レアグルーヴ館
Our Covers #058 KND

YOSSY (YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)
Selected Cover Songs 2023 #20

YOSSY (YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)

ミュージシャン
Title

Independent Anniversary Ska (I Should Have Known Better)

Artist
The Skatalites
Original
The Beatles – I Should Have Known Better

今年久々にライブを再開した ”icchie EXOTIC SESSION” にYOSSYも参加し、この曲を演ったのですがなんて良い曲!と感動したので選びました。SKAバージョンのビートルズは他にもありますが、良さを体感したということで。

Profile

DETERMINATIONS、BUSH OF GHOSTSでの活動を経て、YOSSY(キーボード・ヴォーカル)とicchie(トランペット・トロンボーン)が2005年に始動したユニット。
2005年 1st.album『PRECIOUS FEEL』を発表。2007年2nd.album『WOVEN』、 2010年3rd.album『VOLCANO』をリリース。
2018年4th.album『Sun and Rain』リリース。アルバムと同時リリースした7インチシングル「GHOST」を小西康陽氏が2018年の「ダントツ1位」とコメントするなど好評を博す。2020年8月には7インチシングル「WANDERING」をリリース。
それぞれにハナレグミ、Caravan、Mr.Children、Ego-Wrappin’をはじめ様々なアーティストのサポートなどでも活動している。
www.yossylnw.com/
Our Covers #046 YOSSY LITTLE NOISE WEAVER

EL CINNAMONS
Selected Cover Songs 2023 #21

EL CINNAMONS

シナモン族 / 雑誌制作ユニット
Title

I Saw the Light

Artist
Terry Hall
Original
Todd Rundgren – I Saw the Light

今年は(東京の)文京区内の図書館に通ってCDを借りることが多い1年だった。借りる枚数は毎回4枚(洋邦2枚ずつ)。基本は出たとこ勝負だが、その時どきの興味をもとにテーマを設けて探すことも。「お、この盤が図書館にあるんだ!」という体験が楽しく、その点で文京区(特に小石川図書館!)は他の追随を許さない存在だった。その日、テリー・ホールのアルバムに手が伸びたのは、昨年末に亡くなったニュースが頭の片隅にあったからか。収録曲目に大好きな「I Saw the Light」(の文字)を発見した時の小さな喜びを含めて、2023年のベストカヴァー体験だった。(トニー李)

Profile

ハマのブガルー歌手・チャーリー宮毛を中心にメンチカツ伊藤、トニ―李の3人からなるユニット。横浜を拠点に “シナモンフィーリング(CINNAMON FEELIN’)”なる感覚を普及 / 追求するべく、これまでに雑誌『EL CINNAMONS』を4冊発行。現在発売中の最新号では広島のイラストレーター、RUMINZを特集している。また、2014年にサマーセレクト『夏の悪魔』を発表。アイコンのイラストは沖真秀によるもの。現在冬眠中。
OFFICE Flaneur
SoundCloud
Our Covers #035 EL CINNAMONS

TOP DOCA
Selected Cover Songs 2023 #22

TOP DOCA

こだまレコード
Title

FUGITIVE

Artist
吉原祇園太鼓セッションズ
Original
The Skatalites – Fugitive

手前味噌ながら、自分がプロデュースした作品です。The Skatalites、1975年再結成時の作品『The Legendary Skatalites』に収録されているファンキー・インスト・レゲエを静岡県富士市を中心に活動する吉原祇園太鼓セッションズにカバーしてもらいました。原曲がパーカッシブで勢いがあり、吉原祇園太鼓セッションズはお祭りのお囃子とバンドサウンドを融合させたバンドなので和太鼓、笛、鐘で疾走感のある和製アフロファンクに仕上げました。オリジナルはさらにキンギタビーの激しいミキシングのDUBバージョンもあり、このカバーの裏面にもe-mura氏による重いDUBバージョン(TOP DOSCO 45 12インチ)を収録してます。

Profile

スカマン&プロデューサー。スカバンドmule train (東京)、THE SIDEBURNS (静岡富士)のドラマーでありジャマイカン・オールディーズをメインとするセレクタークルー《SKA SHUFFLE with Soundsystem》(静岡富士)のオーナー。
自身のレーベル《こだまレコード》から様々なアーティストをプロデュースしたスカ・ロックステディーの楽曲を7インチでリリース、ジャマイカのスタワン12インチディスコミックスをイメージした ”TOP DISCO 45” を12インチでリリース。またレコード制作に関わる、音源のミキシング、ラベル、ジャケットのデザインからシルクスクリーン、プレスのディレクションまで手掛ける。ジャマイカンビンテージのカラー盤レコード100枚を集めたビニ本も出版。
こだまレコード
Our Covers #065 TOP DOCA

福田俊一
Selected Cover Songs 2023 #23

福田俊一

レコードコレクター / 中古レコード店スタッフ
Title

I Wish You Love

Artist
Laufey
Original
Charles Trenet – Que Reste-t-il De Nos Amours?
Keely Smith – I Wish You Love

1999年生まれアイスランド出身のシンガーソングライター、Laufey(レイヴェイ)。まだ若いにも関わらず、低く落ち着いた歌声で歌もとても上手く、ベテラン級ジャズシンガーをイメージさせます。私のイチ推し「I Wish You Love」は2021年に発表したEP『Typical of Me EP』から。50年代から歌われているジャズスタンダードのラブソング。初めてこのカヴァーを聴いたときは全身にビビッと稲妻が走りました。本EPにはノスタルジーを感じさせる可愛くポップな良曲を収録。彼女のインスタにあるギターやチェロを弾きながらジャズを歌ったリール動画がまた最高。胸キュンするのでぜひ見てみてください。

Profile

1984年、東京都大田区生まれ。レコードコレクターであり、中古レコード店スタッフ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒。大学1年生のとき、体育の授業でラジカセから流れていたL L・クール・Jのラップに心奪われ、ヒップホップ/R&Bに熱中になる。そののち、サンプリングに魅了され、徐々にソウル/ファンクやレアグルーヴにも興味を持つように。大学を卒業すると、レコード収集にハマる。ネタ系を掘り下げるようになった最終結果、次第にジャズに惹かれるようになり、30代前半のときにモダンジャズ最高峰レーベル、《ブルーノート》のほぼ全てのレコードをオリジナルでコンプリートした。
Instagram
New Direction

廣瀬大輔
Selected Cover Songs 2023 #24

廣瀬大輔

ELLA RECORDSスタッフ / DJ / ライター
Title

The Zoo

Artist
Jameszoo
Original
Steve Kuhn – Pearlie’s Swine

シンガー・ソングライターとしてのSteve Kuhnが好きだ(告白)。それはすなわち彼が1971年の《Buddah》からリリースしたセルフ・タイトル・アルバムの評価につながるのですが、オランダのDJ、Jameszooが《Brainfeeder》から2016年にリリースしたファースト・アルバム『Fool』に収録の楽曲「The Zoo」は、そのアルバムの冒頭に収録されていた「Pearlie’s Swine」の御本人のヴォーカル、エレピを迎えてのカヴァー。Kuhnのヴォーカルが聴ける作品は、先述のセルフ・タイトル・アルバムと本作しかないのが心の底から残念。そして、再度 Kuhnのヴォーカルにスポットを当ててくれてありがとう。

Profile

ヴィンテージ・レコード・ディーラー&ショップElla Rrecords所属。かつてはDANCE MUSIC RECORDのジャズ・バイヤーとして新譜を供給し、ライターとして“Jazz Next Standard”シリーズや「Jazz Meets Europe」、「500 Club Jazz Classics」、“Jazz The New Chapter”シリーズ等の書誌や多くのライナーノーツ等へ新旧問わずジャズ / クラブ・ミュージックに関する執筆 / 寄稿、またDJ / 選曲活動を行う。
Our Covers #049 廣瀬大輔

DJ YAHMAN
Selected Cover Songs 2023 #25

DJ YAHMAN

Tribal Connection
Title

Time After Time

Artist
Tuck & Patti
Original
Cyndi Lauper – Time After Time

星の数という表現でちょうどいいほどにカヴァーされている「タイム・アフター・タイム」を、オリジナル曲のアンビエンスを向こう側に置き、シンプルすぎる編成(アコースティック・ギターとヴォーカル)でカヴァー。なるほどのウィンダム・ヒル録音。色褪せなさすぎなので、今聴いてもグッときてます。

Profile

雑食ダンスミュージック〈ジャングル〉を主軸として、ラウンジ・プレイ対応可能な“混ぜる”折衷DJを展開。タイ、ベトナム、中国、韓国でもDJing。《Soul Jazz Records》のジャングル入門編的コンピ『RUMBLE IN THE JUNGLE』などの日本仕様盤CDの解説を執筆、非営利の紙のZine=JUNGLE DOCUMENTシリーズを企画・制作・編著・発行。2009年始動のJUNGLE PARTY Tribal Connectionは渋谷の虎子食堂にて開催中。
Linktree
Our Covers #067 DJ YAHMAN

Gakuji “CHABE” Matsuda
Selected Cover Songs 2023 #26

Gakuji “CHABE” Matsuda

LEARNERS / kit gallery
Title

You’re Young

Artist
YOUR SONG IS GOOD feat. Joelene
Original
Mackey Feary Band – You’re Young

2023ギリギリに届いた最高のカヴァー7インチ!ハワイアンAORの隠れ名曲をトロけるようなラヴァーズに。B面のDUB含め、全てが最高過ぎます。

Profile

松田“CHABE”岳二(まつだ “ちゃーべ” がくじ)v 1970年、広島県生まれ。ソロ・プロジェクトのCUBISMO GRAFICO、バンド・スタイルのCUBISMO GRAFICO FIVE、キーボーディスト・堀江博久とのユニット、ニール&イライザ、DJ、リミキサーとして活躍中。また、FRONTIER BACKYARD、LOW IQ 01のライブバンドMASTERLOW等のサポートも務める。2001年には、映画『ウォーターボーイズ』の音楽を手掛け、第25回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。
2010年からは原宿でkit galleryを主宰する傍ら、2015年の夏からは紗羅マリーとのバンドLEARNERSで活発に活動中。同時に様々なアーティストに楽曲を提供している。
kit gallery
LEARNERS
Our Covers #066 Gakuji “CHABE” Matsuda

Amemiya KSK
Selected Cover Songs 2023 #27

Amemiya KSK

discos PAPKIN
Title

Como Al Principio

Artist
Lion Sitte
Original
The Radiants – Ain’t No Big Thing

赤道ギニアにルーツを持ちマドリッドを拠点に活動するシンガー、Lion Sitteが1965年にThe Radiantsがリリースしたクラッシック「Ain’t No Big Thing」をヴィンテージ感と現行の感覚を良い塩梅に交えながらソウルフルなスペインの風を感じさせるレゲエにリメイク。ギリ2023年に間に合ったビッグ・チューンは今年最大級と言っても過言ではない素晴らしい出来栄えでした。この7インチ、カップリングは「Be Thankful for What You Got」のリメイク。一枚のアナログとしても今年最高クラスの逸品でしたね。

Profile

DJ。山梨県甲府市出身。世界に溢れるラテン、カリブ、アフリカ、・ミュージックにインフルエンスされた〈今〉の音を幅広い解釈で選曲。コロンビアの名門レーベル《Discos Fuentes》の音源をセレクトしたクンビア・コンピレーション・アルバム『CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS』の企画・監修・解説の執筆を行う。2012年よりオンライン・セレクト・CD/レコード・ショップ《discos PAPKIN》をオープン。2019年から、新たにレーベル部門を同ショップ内に立ち上げ、オリジナル作品の制作を開始。第一弾としてラテン・バンド、COPA SALVO の7インチを発売。ネット販売だけでなくカフェ、バー、クラブから野外フェスなどでポップアップストアも頻繁に行っている。
discospapkin.com
Our Covers #093 Amemiya KSK

Maru
Selected Cover Songs 2023 #28

Maru

DJ / Modern Records代表
Title

In the Bad, Bad Old Days (Before You Loved Me)

Artist
The Playboy Club Bunnies
Original
The Foundations – In the Bad, Bad Old Days (Before You Loved Me)

英国ロンドンのPlayboy Clubで働くバニーガールが、ゴージャスな演奏をバックに、60年代のヒット曲をカバーしまくる1969年作品。 Free Soul~Modsシーンで大人気となるThe Foundations「In the Bad, Bad Old Days」は、男性ヴォーカルのカバーが圧倒的に多い中、珍しい〈大合唱のガールズver.〉が一番のお気に入りです。 「亡くなられた方の音源をかけ続ける事は追悼になる」という言葉・考え方がありますが、The Foundations、The Equals、The Specialsなどに代表される、〈2-Tone(黒白混成グループ)のカバー〉をプレイする事も、肌の色の違いを認め合う、今最も大切な表現方法だと感じています。

Profile

東京Modsシーンの老舗イヴェント〈WHISKY A GO GO!〉全盛期のD.J.を務めた、Blues Dress在籍時の中心メンバー。身体表現と音楽を融合させた現代アート〈Stringrphy〉のプロ演奏家として、フランス・ドイツ・オーストラリア・インド等の大使館・美術館での演奏活動を経て、数年前クラブシーンに復帰。国内外に3,000以上のフォロワーを持つfacebookページでは、ファッション~映画~アートを密接にリンクさせた、ルーツ・ミュージックの新しい価値観を提案しています。
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MODERN RECORDS 1号店(Club系7inch)
MODERN RECORDS 2号店(LP/CD)
MODERN RECORDS 3号店(Rock系7inch)
Our Covers #063 Maru

HAYASSEN
Selected Cover Songs 2023 #29

HAYASSEN

VORTEX RECORDS
Title

Bionic Encounter

Artist
Joe Gibbs and The Professionals
Original
The Salsoul Orchestra feat. Loleatta Holloway – Runaway

永遠の名曲 『RUNAWAY』を見事なダブ・ディスコ・レゲエにカヴァーした一曲! 良いカヴァーがたくさんありかなり迷いましたが、今年よく聴き、よくプレイもした一枚を選びました。屋外で聴くと最高に気持ち良いです♪

Profile

幼少期にスケートボードとの出会いをきっかけに、ストリートカルチャーとレゲエミュージックにのめり込みDJ、セレクターを始める。2000年に《TOTALIZE》を結成し、数多くのクラブやフェスに出演。現在は国内のみならず、韓国、タイ、モンゴル、メキシコなど海外でも活躍の場を広げている。レゲエを軸にオリジナリティ溢れる選曲やジャンルレスなプレイスタイルが高い評価を得ている。2018年には《VORTEX RECORDS》を設立。リリースした楽曲がGiles PetersonがDJを務めるイギリスの人気番組〈BBC RADIO 6 MUSIC〉でもオンエアされるなど、世界でも大きな注目を集めながらレコードリリースを勢力的に行なっている。
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Our Covers #092 HAYASSEN

仁林智也
Selected Cover Songs 2023 #30

仁林智也

ボナルーカフェ店主
Title

Dirty Old Town

Artist
The Pogues
Original
Ewan MacColl – Dirty Old Town

「ドブネズミみたいに美しくなりたい」
リンダリンダの有名な冒頭の一節。住宅地で生まれ育った中学生だった僕には意味がわかりませんでした。大人になって街へ出ていろんな人に出会い、ようやくわかりかけたような気がしてます。
きらびやかで洗練された街の目抜き通り。そのすぐそばには薄汚れた路地裏。イギリスの工業都市マンチェスターの繁栄と衰退とひとりの人生を短い詩で描写。作者は故郷を想い、ギターを爪弾きぽつぽつと歌っています。
アイルランドのポーグスは、この寂しく美しい歌を我が街と重ね、まるでアイルランドの民謡のように仕立てあげています。ハーモニカのイントロから愛すべきシェーンのダミ声、ケルト笛、ブズーキ、バンジョー、フィドルと賑やかなようでもの寂しげ。まさにこの歌に描かれる街のよう。

Profile

2005年より神戸須磨でボナルーカフェを経営。ライブイベントや小型のフェスなど様々な音楽イベントを手がける。
Our Covers #050 仁林智也

大石始
Selected Cover Songs 2023 #31

大石始

文筆家
Title

You’re Young

Artist
YOUR SONG IS GOOD feat. Joelene
Original
Mackey Feary Band – You’re Young

K-POPばかり聴いていた2023年。DJではあいかわらず東アジアのフォークロア+何かな音楽を中心にかけてきて、印象に残ってるカヴァー曲って何かあったかな? と考えてみたのですが、この曲一択でした。マッキー・フェアリーの原曲もめちゃくちゃ好きですが、大人になったユアソンのどっしりした演奏とベストマッチング。同曲のダブがまたたまらない出来です。ジュンくんにも久々に会いたいなあ。

Profile

文筆家。主な著作に「南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って」(キルティブックス)、「盆踊りの戦後史」(筑摩書房)、「奥東京人に会いに行く」(晶文社)、「ニッポンのマツリズム」(アルテスパブリッシング)、「ニッポン大音頭時代」(河出書房新社)など。現在奄美大島の幻の放浪芸人、里国隆の評伝を執筆中。
Our Covers #001 大石始

小渕晃
Selected Cover Songs 2023 #32

小渕晃

ライター / エディター / 選曲家
Title

Livin’ in the After Dub

Artist
Panda Bear, Sonic Boom, Adrian Sherwood
Original
The Drifters – Save the Last Dance for Me

Panda Bear(Animal Collective)と、Sonic Boom(Spacemen 3)の共作アルバム『Reset』は、1950 – 1960年代の〈オールディーズ〉なメロディ〜ソングライトを2020年代の音像で再構成して聴かせるもので、UKの一部好事家の間では大好評を得ました。そのアルバムを丸々、Doug WimbishやSkip McDonaldら盟友とともにAdrian Sherwoodがダブワイズした『Reset in Dub』が、ヴァイナルも出ましたがたまらない仕上がり。厳密にはカヴァーではなくサンプリングですが、The Drifters「Save the Last Dance for Me」を用いた「Livin’ in the After」のDub Version始め、蕩けるお宝盤です。

Profile

TOWER RECORDSアルバイト、当サイトの主に拾ってもらってのCISCO勤務を経て、月刊誌『bmr(ブラック・ミュージック・リヴュー)』編集〜編集長。現在はCity SoulとHIPHOP仕事など。編著書『シティ・ソウル ディスクガイド』『HIP HOP definitive 1974-2017』他。
Twitter
Our Covers #018 小渕晃
小渕晃 Interview

showgunn
Selected Cover Songs 2023 #33

showgunn

MOUSOU PAGER
Title

come again

Artist
MANON
Original
m-flo – come again

みんな大好きm-floの「come again」ですが、自分がもう完全に大人になってからのヒット曲がリリース当時にはまだ生まれていなかったかどうかというくらいの若者によってカバーされるということにうれしくなったり歳を取ったなぁと感じたり、という点で2023年最も感じ入ったカバー曲でした。
現代的にアップデートされた素晴らしいカバーなので是非7インチでリリースしてほしいです!

Profile

1980年生まれ。MOUSOU PAGERというグループでラップを担当しています。たまにDJもします。お気軽にお誘いください。 MOUSOU PAGER 1stアルバム『BEYOND THE OLD SCIENCE』発売中!
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Our Covers #051 showgunn

中村かづき
Selected Cover Songs 2023 #34

中村かづき

ココアイル・ミュージック・マーケット店主
Title

Wahine Need Love

Artist
Walt G. Comin At Cha
Original
Ray Parker Jr. & Raydio – A Woman Needs Love (Just Like You Do)

“Woman”をハワイ語の“Wahine”に替えちゃっているところも、小憎いポイントです。

Profile

東京・渋谷のファイヤー通りに店鋪を構えるレコード・ショップ、ココアイル・ミュージック・マーケットの店主。
coco-isle.com
Our Covers #088 中村かづき

TOMOE INOUE
Selected Cover Songs 2023 #35

TOMOE INOUE

宅録純音楽家 / ラジオ浄土寺便
Title

Aquarius / Let the Sun Shine in

Artist
Walker Junior High School
Original
The 5th Dimension – Aquarius / Let the Sun Shine in

当方コロナ恐慌が始まった2020年4月より喫茶店を閉めて音の定期便なる架空の自作自演マンスリーラジオ『ラジオ浄土寺便』を発行し、独断と偏見で、埋もれていくであろう絶滅危惧音源を勝手にレスキューし紹介していますが、5月号は恒例ともなる「こどもの日」月間と称し、中学生高校生による不完全な音楽を聴いて頂く回となっておりますが、その中でも特に今年に限った話ではなく通年レベルでデスク脇の視野に入る所にそっと置いていたい、そんなアルバム、ウォーカー・ジュニアハイスクールの実録お歌の発表会『ロック・フェスティバル75』の中から「アクエリアス~レット・ザ・サンシャイン・イン」です。
音楽にとって大切な物は何か? プロアマの垣根を意図せずして破壊する子供たちのハミだしぷっりを皆様とシェアして未完の余白をあらぬ想像で楽しもうじゃありませんか。先生のピアノオンリーの伴奏というシンプルながらも子供たち個々の心の機微がとても伝わる名カバー。オリジナルはフィフスディメンションで、歌詞の内容が占星術に関係して「これからは水瓶座の時代だ!」と歌っているようなんですが、実際占星術界隈で2020年12月22日から200年ぶりに地の時代から風の時代へエレメントが変わり魚座から水瓶座の時代、つまりアクエリアスの新しい扉が開いたと色めきだっていました。
魚座の前時代のテーマは信仰つまり自分の信じるものを守る為に戦う競争時代だったのが、水瓶座の時代からは改革がテーマとなり、これがあるから大丈夫安心という信じて疑っていなかった事が揺るぎだすなんて書いてありましたが、それは言い換えれば、古い考えに固執せず、独立した個人が情報を共有しあってネットワークを作り、独創性でもって縦横無尽に小型飛行機でハンドルを握って自由に生きられる時代とも言えそうですね。話を戻すと来たるべき水瓶座時代の前からそれを予見していた、このタイトルは今すごくタイムリーだな~とも思い選びました。

Profile

元《喫茶イノ》店主、現在は絶滅危惧音源を独断と偏見でレスキューしご紹介し成仏させていく架空のマンスリーラジオCD-R『ラジオ浄土寺便』の客室乗務員、井上智恵として旅のお供をさせて頂いております。余暇はビンテージカシオトーン、アナロオグシンセ、リズムマシン等で自作自演独演器楽集を細々と制作。現在4枚目となるソロアルバムその名も『PHARMACY MUSIC』発売中です。
Non-existent cafe ino STORE
YouTube
Our Covers #094 TOMOE INOUE

伊藤尚毅
Selected Cover Songs 2023 #36

伊藤尚毅

SSW
Title

Don’t Let Me Be Lonely Tonight

Artist
Kenia
Original
James Taylor – Don’t Let Me Be Lonely Tonight

いつからだろう。自分が「Don’t let me be lonely tonight(寂しい夜)」おじさんになったのは。Carole KingやJoni Mitchellなどと共にシンガーソングライター全盛の時代に活躍したJames Taylor (以下JT)のアルバム『One Man Dog』(1972年)からの一曲。おそらく自分が初めて耳にしたのはEric Claptonがアルバム『Reptile』(2001年)でカバーしたものだろう。〈僕をひとりにしないでくれ〉とClaptonお得意の泣きのギターと情感のこもった歌い方に心揺さぶられたものだ。もちろんこの時は、Claptonのオリジナルだと思っていた。それだけこの曲をモノにしていたということだろう。それからどこかでIsley Brothersのバージョン(ClaptonはJTよりもこちらのバージョンを参考にしているはず)を聴いて、この曲がClaptonのオリジナルではなく、JTの曲だと知る。
〈冷たくして 優しくして 嘘をついてもいいから強く抱きしめてくれ〉〈君なんか 行ってしまえばいい 行って好きなようにすればいい ひざまずいて泣きつく僕を見ないで済むよ〉〈イエスと言わないでくれ でもお願いだからノーとも言わないでくれ 今夜は寂しい気持ちになりたくない〉そんな優柔不断で軟弱な男が、犬1匹をボートに乗せて誰もいない湖に一人佇んでいるジャケット。Claptonほど大仰ではないJTの歌い方は、楽曲により寂しさや哀しさが込められているような気がした。何より、「僕と一緒だね。」とJTが語りかけ、寂しさを共有しているような感覚になった。オリジナルを聴いてさらにこの曲が好きになった。
それからと言うもの、レコード屋へ行くと、「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」のカバーがないか探すようになった。ソウルだとIsaac Hayes、レゲエだとSharon Forrester、ジャズだとPeggy Lee,Nancy Wilson、Cal Tjader、なかでも特に好きなのはPaul Mitchell Trioのバージョン。変わり種だと、サブスクでみつけたHiroshimaという日系人からなるフュージョングループのカバー。力を込めるところ、メロディの崩し方、ホーンの入れ方などなど、寂しさの余白が残されているこの曲は、歌う人、演奏する人によって全く違う表情を見せる。Claptonのように「俺は寂しいんだ!」と寂しさを外に出して昇華するタイプと、その反対で、JTのように寂しさを自分の内に閉じ込めて昇華するタイプ。カバーの仕方でその人がどちらのタイプか分かるのも面白い。
今年出会ったのは、ブラジル出身の女性歌手Keniaがカバーしたもの。アルバム『Initial Thrill』(1986年)からの一曲で、AORよりのアプローチ。(地元、宇都宮市のSnokey Recordで発見!)爽やかでメロウな演奏に情感を込めない歌い方が合わさり、より寂しさが増すアレンジになっている。おそらく彼女はClaptonタイプではなく、JTタイプだろう。来年もDon’t Let Me Be Lonely Tonight(寂しい夜)おじさんのロンリーな活動は続く!おすすめの「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」があったら是非教えてください!

Profile

日本のロック/フォークミュージックの歴史を真っ向から継承する、94年生まれ、栃木県出身のSSW。16年に出した自主制作音源『Bon Voyage~盆旅行記~』がじわじわと評判を呼び、雑誌POPEYEの特集「あたらしい音楽」やミュージック・マガジンの特集「日本音楽の新世代」に取り上げられたりと今最も注目されているミュージシャンの1人。
岩出拓十郎(本日休演)プロデュースによる、待望の全国流通アルバム「伊藤尚毅の世界」が絶賛発売中。
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ミノワゲンタ
Selected Cover Songs 2023 #37

ミノワゲンタ

GLOCAL RECORDS
Title

Love Will Tear Us Apart(Reassembled by Wrongtom)

Artist
Hot 8 Brass Band
Original
Joy Division – Love Will Tear Us Apart

ニューオーリンズの新世代ブラス・バンド、HOT 8 BRASS BANDがカヴァーした、JOY DIVISIONの「Love Will Tear Us Apart」をWRONGTOMがリミックス。HOT 8 BRASS BAND特有のニューオーリンズのルーツ・スタイルを残しながらクロスオーバーしたダブ・サウンドにカバー!

Profile

2003年よりレーベル《RUDIMENTS》を始動。国内外で活動するアーティスト達の作品をリリース。2011年5月、原宿にレコード店《GLOCAL RECORDS》をオープン。ブレイクビーツ、テクノ、ハウス、レゲエ、ワールド、ジャズなどジャンルレスに幅広く取り扱う提案型スタイルのレコード・ショップを展開。
glocalrecords.com
Our Covers #045 ミノワゲンタ

中村穣二
Selected Cover Songs 2023 #38

中村穣二

画家
Title

Good Old Days

Artist
John Zorn
Original
Ornette Coleman – Good Old Days

John Zornとの出会いはパンクにのめり込んでいた17歳の頃。パンク同級生が「どうやら速いらしい」とアルバム『SPY vs. SPY』の話を聞きつけてきました。パンク、ハードコアに興味深々だった私達には「速い=良い」というかなり単純なアタマがありましてそりゃ聴かなきゃいけないなと早速購入し聴いたのですが、正直最初は「う〜ん難しいのか!? 難しくないのか!?」それすらわからずポカーンとしていました笑
その後も友人と『Naked City』を聴いてポカーンとしたりと修行を続け、数年後フリージャズ全般に興味を持ったことで開眼、開耳したという青春期の思い出込みの一曲です笑
そんなJohn zornのアルバムを聴き返した2023年でした。

Profile

画家。横浜市在住。国内外での個展やグループ展で作品を発表しています。
Our Covers #022 中村穣二

内海イズル
Selected Cover Songs 2023 #39

内海イズル

Music Maker / DJ
Title

SALSA DE YUNTA

Artist
KACHIMBA 1551
Original
沖縄民謡 – 安里屋ユンタ

沖縄の宜野湾を拠点とするサルサバンドの、当然やるよね的なサルサアレンジカヴァーです。沖縄愛たっぷりなバージョンです!

Profile

DJ・アーティスト・音楽愛好家として他の追随を許さない独自の視点を持って活動してきた稀有な存在。
今でこそ当たり前になった、ワールドミュージックや民族音楽など非英語文化圏の音楽をダンスフロアでプレイするという行為を、80年代から現在に至るまで続けている真の先駆者であり、国内外を問わず各方面から信頼が厚い。
auwarecords.com
Our Covers #004 内海イズル

風祭堅太
Selected Cover Songs 2023 #40

風祭堅太

DJ
Title

Unstoppable

Artist
Booboo’zzz All Stars feat. Célia Kameni
Original
Lianne La Havas – Unstoppable

信頼を置く選曲家で、酒場選びのセンスも抜群な友達、添田くんに教えて貰った最高なカヴァ―曲です。本当に良い曲なんでオリジナルとあわせて是非聴いてみて下さい!

Profile

ここ最近では、ダウンテンポ〜エレクトロニカ〜ポストロックを中心にセレクトした『IDYILLCALLY RUSTIC MIX』、標高 高めのワールドミュージックをテーマとした 『ALTITUDE IMPROVING MIX』等のMIX作品や、オリジナル音源『MARGINAL COLLECTIVE E.P』、同シリーズの第三弾をリリース。ROJO REGALO『MOONLIGHTIST E.P』にREMIXを提供するなど制作活動も活発化。
Our Covers #017 風祭堅太

松本章太郎
Selected Cover Songs 2023 #41

松本章太郎

ココナッツディスク江古田店店長
Title

The Heart Gently Weeps

Artist
Wu-Tang Clan feat. Erykah Badu, Dhani Harrison and John Frusciante
Original
The Beatles – While My Guitar Gently Weeps

ビートルズ『ホワイト・アルバム』に収録、友情参加ゴッドハンドの鳴きのギターも印象的な「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(While My Guitar Gently Weeps)。ジョージ・ハリソンが中国儒教の経典からインスパイアされたと伝えられている名曲をスタテンアイランド=シャオリン少林寺軍団がカバーというのは狙っていたのかしらん。
総帥RZAプロデュース、リック・ルービンの盟友ジョージ・ドラコウリアスによるほんのり南部ロック・ムードを散布。エリカ・バドゥはじめ、外観ほぼ本人なご子息ダーニ・ハリスンにレッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテも参加で顧客フィールド拡大作。2007年に発売されたアルバム『8 Diagrams』の中でのらしからぬ異色ポップ感も経年により角が取れてまろやかに? 諸々聴きそびれていただけではございますが、カバーソングを探していたところ遭遇したこの曲は巡り合わせのタイミングでわたしにとって今年の新曲枠。

Profile

中古レコードストア《ココナッツディスク江古田店》店長。ジャパニーズ・バレアリック/レフトフィールド・ミュージック・コレクション『Walearic Disc Guide(和レアリック・ディスクガイド)』《ele-king books》執筆監修。『Alameda press』『WA B・O・O・G・I・E』『90年代ディスクガイド邦楽編』等寄稿。中古レコードストア《ココナッツディスク江古田店》店長。ジャパニーズ・バレアリック/レフトフィールド・ミュージック・コレクション『Walearic Disc Guide(和レアリック・ディスクガイド)』《ele-king books》執筆監修。『Alameda press』『WA B・O・O・G・I・E』『90年代ディスクガイド邦楽編』等寄稿。
Our Covers #083 松本章太郎

NOR-1
Selected Cover Songs 2023 #42

NOR-1

DJ / 編集者
Title

インヴィテーションズ

Artist
YUJI“cut the man”T
Original
Shakatak – Invitations

鳥山雄司の別名義による唯一作『Free』(2011年)より。NOKKOが歌う「Like a virgin」や石井竜也の「True」など、洋楽超メジャー曲を曲ごとに超豪華ゲストを迎えてカヴァーする企画アルバムです。最後を飾るのは「Night Birds」と並ぶシャカタク第2の代表曲。イントロ終わりのキメに続いてテーマを繰り出すのは、なんとヴァイオリン! 最後の曲だけ、ゲストは歌唱ではなく演奏・葉加瀬太郎なのです。
他に有名人が少ないというのはありますが、聞くと「これ、葉加瀬太郎?」となる流石のオリジナリティ。トラックも、原曲に敬意を払いつつダンサブルにアップデートされた流石の仕事です。鳥山雄司では検索にヒットしないこともあり、ちょっと知る人ぞ知る盤になっている感もありますが、実は名曲も多いヴァイオリン・フュージョンの新定番として推しの一曲。今年はフュージョンでDJする機会が多かったので、現場で一番かけたカヴァーになりました。ちなみに「Night Birds」カヴァーなら、もちろん角松敏生プロデュースの『Volcaland』収録バージョンが一押しです。

Profile

2011年、小西康陽、Dub Master X、tofubeats、okadadaなどをゲストに迎えた国産音楽イベント「あの日のようにささやいて」を共同主催。2019年刊のディスクガイド『WA B.O.O.G.I.E.』では80年代国産ブギーとフュージョンのレビューを執筆。現在のレギュラーは国内唯一(?)のフュージョン限定パーティ「Fusion Colors」。多様なジャンルからアダルトな音楽を抽出中。
Our Covers #014 NOR-1

TSUTCHIE
Selected Cover Songs 2023 #43

TSUTCHIE

プロデューサー
Title

カフェインの女王

Artist
CHICK-D feat. 椎名純平
Original
TSUTCHIE feat. 曽我部恵一 – カフェインの女王

まさか自分の曲をカヴァーして頂ける日が来るとは思ってもいませんでした。リリースから20年経ち、素晴らしいミュージシャンの方々のお陰で新たに素敵な作品となりました。そして自分がミックス、マスタリングまでやるとは。CHICK-Dくんの熱い想いを形に出来て嬉しい限りです。

Profile

ヒップホップ・グループのひとつ<Shakkazombie(シャカゾンビ)>のトラックメイカー、プロデューサーとして3枚のアルバムをリリース。同時に、数多くのアーティストのリミックスやプロデュースを手がけている。近年ではヒップホップに止まらずあらゆるジャンルを横断する音楽プロデューサーとして活躍中。
2002年にファースト・ソロ・アルバムをリリースし、2003年には録音からミキシングまでほぼ一人で制作したセカンド・ソロを発表。2004年にアニメ「サムライチャンプルー」のサウンドトラックを2枚、2015年にはアニメ「GANGSTA.」のサウンドトラックをリリース。最近ではレコーディング、マスタリングエンジニアなども行い、更には2011年より自身のレーベル「SYNC TWICE」を立ち上げ、自身の作品を始め柳田久美子、ランランランズ、TOMMY HONDAなどの音源をリリース。詳細は下記のリンクまで。
LinkCore
Our Covers #028 TSUTCHIE

マイケルJフォクス
Selected Cover Songs 2023 #44

マイケルJフォクス

DJ
Title

レ・マリ・デ・ママ

Artist
寺内タケシとブルージーンズ
Original
Drama – Mary’s Mamma

Joe GibbsやDerrick Harriottなどのレゲエアーティストによるディスコや、そんなニュアンスを感じる音楽を〈ゆるディスコ〉というテーマを設けちょこちょこと収集しているのですが、今年DJでご一緒した松永良平さんの選曲で知ったこの曲は〈ゆるディスコ〉として個人的にドンピシャでした。
調べてみると元々この楽曲、テイチク所属・東京都出身・台湾国籍の歌手・恵美(フィーミー)の四枚目のシングル「マジック・ファイヤー/レ・マリ・デ・ママ」の演奏をブルージーンズが行った流れから、何故かキングレコードからブルージーンズもリリースしたようだ(誰かの歌唱で)。「レ・マリ・デ・ママ」という邦題はフランス人歌手Sheilaのカヴァー仏題「Le mari de Mama」からの引用と思われるが、原曲や仏語で歌われた「父親の存在とその愛を知らない娘マリー」の哀れな物語は日本語詞では踏襲されず、「レ・マリ・デ・ママ(マリーの母)」という聴きなれないフレーズをエキゾチックな祈りの言葉と捉え、人生における別れと再会を賛歌する詞へと置き換わっている。更に恵美版シングルにはしれっと〈タヒチ民謡〉との記載もあり、どこまでも多国籍で無国籍な訳のわからなさにズッコけそうな気分に。文化伝来の伝言ゲームのような、意訳や誤解が折り重なった珍妙エキゾ楽曲。

Profile

DJ。グルーヴミュージックをテーマとした渋谷OTO「Night Rhythm」、オールラウンド日本語音源パーティー渋谷東間屋「EACH TIME」、クボタタケシとのツーマンで毎月開催している渋谷オルガンバー「number」など都内を中心に活動。
SoundCloud
Instagram
Our Covers #055 マイケルJフォクス

野田晋平
Selected Cover Songs 2023 #45

野田晋平

パライソレコード主宰
Title

エアロビクスオジさん

Artist
えりまきオジさん&DASH(津田耕次)
Original
Michael Jackson – Thriller

「コロナが収まったらね~」なんてある種社交辞令化していたあいさつが、いよいよ現実のものとなってきた。ようやく元の生活に戻れると思っていたが、実はそうでもない。その年月の間、それだけ分、自分も歳をとっていたからだ。気力体力の衰え甚だしく、もう叩かれもしないのに自主ステイホームするオジさん。エアロビでもやろっかな。
YouTube

Profile

魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》主宰。世界中の魅惑サウンドを探し求め、中古レコードをメインに(ほぼ)毎日新入荷を更新中。
paraisorecords.com/
Our Covers #020 野田晋平
ディスク・ボイジャー

Torei
Selected Cover Songs 2023 #46

Torei

DJ
Title

Fast Car

Artist
Foxy Brown
Original
Tracy Chapman – Fast Car

Jamaica盤の7″からUS盤の12″に買い換えました。音が良い!音像がデカい!

Profile

京都のWest Harlemを中心に活動した後、東京に拠点を移動。東高円寺《GRASSROOTS》でパーティー〈Megacity〉を主催。自身のレーベル”Set Fire To Me”より12inch「SFTM001」、《Reggae Shop NAT》のレーベル〈Shinjuku Tracks〉よりミックスCD『Strange Addiction』をリリース。〈NTS〉や〈Noods〉、英レーベル〈Coastal Haze〉のポッドキャストシリーズなどにミックスを提供。
SoundCloud
Our Covers #057 Torei

カントリー田村
Selected Cover Songs 2023 #47

カントリー田村

DJ
Title

Tumbling Tumbleweed

Artist
The Three Suns
Original
Roy Rogers and The Sons of the Pioneers – Tumbling Tumbleweed

西部劇に出てくる風に転がる枯草、タンブルウィード。映画『ビッグリボウスキ』冒頭に転がる枯草と共に夢見心地に流れていた原曲を聴いたのは大分前。今年、日本盤ペラジャケ数百円で購入したスリーサンズ。イージーリスニングなんで基本カバー。3人ながら様々なアイデア、ギミックでスピーカーから色んな音が右に左に飛び出して来ます。んで、この曲。
ふわふわと漂うオルガン伴奏にアコーディオンのメロディ、あゝ僕もアメリカ荒野の夜空の下、タンブルウィードになって転がり回りたい〜、、と思わせてくれる素敵なカバーでありました。浪漫🌙

Profile

都内でイロモノ選曲活動やってます!

長谷川正樹
Selected Cover Songs 2023 #48

長谷川正樹

VIEW / RECORD SHOP VIEW
Title

Arabesque No. 1

Artist
Colloboh
Original
Claude Debussy – Arabesque No. 1

ナイジェリア出身の電子音楽家Collobohによるドビュッシー「アラベスク 第1番」。その魔法のような心地よさから、睡眠導入剤として流していても聴き続けていたくて眠れなくなる?至福の電子音響。『Saana Sahel』としてフィジカル化され、同盤収録の自作曲も素晴らしく、よく聴いた2023年でした。

Profile

2020年にオープンしたオンライン・レコード・ショップ《RECORD SHOP VIEW》主宰。国内外の様々なレコード(記録媒体)を通じて、あらゆるVIEW(視点・視野・景色・考察)が広がる出逢い・発見・感動のきっかけを。ほぼ毎日、新入荷のレコードを更新中。
viewrecordshop.com
Instagram
Twitter
Our Covers #079 長谷川正樹

Kana Hoshino
Selected Cover Songs 2023 #49

Kana Hoshino

FLOW STATE代表
Title

Be Thankful for What You’ve Got

Artist
Massive Attack
Original
William DeVaughn – Be Thankful for What You Got

今年はNYからハワイに移住した事もあり、沢山の物や事を手放したので、自分にとって〈十分〉ってなんだろう? とよく考えました。あまり何も持っていなくても、既にある物や目の前にいる人に感謝する気持ちをリマインドしてくれる大好きな一曲です!

Profile

北海道札幌市出身。東京でファッションデザインを学んだ後ニューヨークに拠点を移し、写真家・ヨガ講師として幅広く活動。今年からハワイのカウア島に拠点を移し、Wellness educatorとしても活動中。
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Our Covers #078 Kana Hoshino

ハナカタマサキ
Selected Cover Songs 2023 #50

ハナカタマサキ

作曲家
Title

Karn Evil 9

Artist
Paul Gilbert
Original
Emerson, Lake & Palmer – Karn Evil 9

エレキギターのサウンドとアレンジに夢があって大好きです。

Profile

作詞・作曲、ほぼ全ての楽器の演奏、プログラミングから録音までを一人で行い、独自のポップミュージックをつくり出す音楽家。玩具などを使用したミニマルから、エレクトロニカ、フォーク、フルオーケストレーションまで多彩なサウンドを纏った楽曲を制作している。猫が好き。
Twitter
MASAKI HANAKATA
Our Covers #030 ハナカタマサキ

岡部修三
Selected Cover Songs 2023 #51

岡部修三

建築家
Title

グキーマーイ

Artist
宮里千里
Original
祭祀 – グキマーイ(久高島イザイホー)

沖縄 / 那覇の久高島で、12年に一度密かに行われ続けた、祭祀「久高島イザイホー」。記録に残る限りでは600年以上継承されてきたが、結果として最後になってしまった1978年の録音を大城真がマスタリングした、とても素晴らしいアルバム『琉球弧の祭祀 -久高島イザイホー』。そのフィナーレとも言える、祭りが無事に終わったことを祝う「グキーマーイ」は本当に何とも言えない高揚感と(終わりを悟っているかのような)寂しさが同居する一曲。社会が加速度的に動き始めた今年、いろんな旅先で繰り返し聞いたが、歌い継がれてきた強さと、不思議な心地よさが何より、かっこいい。

Profile

2004年よりupsetters architects 主宰。「新しい時代のための環境」を目指して、建築的な思考に基づく環境デザインと、ビジョンと事業性の両立のためのストラテジデザインを行う。
2014年よりブランド構築に特化したLED enterprise 代表、グローバル戦略のためのアメリカ法人 New York Design Lab. 代表、2018年より愛媛県砥部町で採れる砥石の可能性を模索する株式会社 白青 代表兼任。2021年より日本デザインコンサルタント協会 (JDCA) 副代表理事。
JCDデザイン賞金賞、グッドデザイン賞、iFデザイン賞など、国内外での受賞歴多数。著書に「upsetters architects 2004-2014,15,16,17」(2018年、upsetters inc.)、共著に「ゼロ年代11人のデザイン作法」(2012年、六耀社)、「アーキテクトプラス“設計周辺”を巻き込む」(2019年、ユウブックス) がある。
upsetters.jp
Our Covers #005 岡部修三

NOOLIO
Selected Cover Songs 2023 #52

NOOLIO

ARRROUND Wicked Sound Maker
Title

Taboo ’69

Artist
Burt Blanca and The King Creoles
Original
Margarita Lecuona – Tabou
Arthur Lyman – Taboo

1930年代キューバで生まれたラテン古典曲を、ベルギーのロックンロール(ロカビリー?)バンドがカヴァーした1969年の激レア・ヴァージョン。これが相当ブッ飛んでて驚愕!完全にダブ。最高です。妖しくオリエンタルなスロー&ムーディー・ラテンリズムに、サーフギターや奇怪な音が飛び交うグワングワンな沼サイケデリック・ダブワイズ…この音響、このムード、かなり「今」じゃないでしょうか。「ムーディーなオールディーズ・フィーリング+ダブのトビ」というのは近年自分のDJでもテーマのようにしている感覚ですが、そこにもドンピシャでハマり、実際DJでも何回もプレイしました。爆音で鳴らすとかなりヤバいです。
もしいま0152Recordsがあったら、この7インチめちゃくちゃ売ってたはず!と思いました(笑)。

Profile

2018年に自身の新レーベル《ARRROUND Wicked Sound Maker》を始動。レゲエをベースに古今東西の音楽をMIX UP、時空を超えたロマンを街角で鳴らしてNICE MOOD創り。吉祥寺bar Cheekyでのレギュラーパーティー〈SIDE.C〉を主宰、レーベルからは自身の「SIDE.C Classics」シリーズを始め、ピーチ岩崎、Daddy-Kan、Ayu-Chan-Ching、EL-QUANGOのMIXCD、LP見開きジャケットサイズの木製フレーム〈AWSM Frame〉など様々なフォーマットでリリース。2021年には10inch Vinyl 「AMAI HIT KOUCHIE E.P」(KEN KEN, ICHIHASHI DUBWISE, asuka ando)をリリースし完売。asuka ando、DJサモハンキンポーとのオンラインラジオプログラム〈SEX ON THE RADIO〉も活発に配信中。
arrround.thebase.in
Our Covers #010 NOOLIO

KEN KEN
Selected Cover Songs 2023 #53

KEN KEN

KEN2D SPECIAL / URBAN VOLCANO SOUNDS
Title

My Heart Will Go On

Artist
Pam Hall
Original
Céline Dion – My Heart Will Go On

今年自分のDJで、カバー曲の中で、かけたのは? と思い、最初に思い浮かんだのがこれでした。Sly & Robbieによるトラックも言わずもがな最高なんですが、このアンニュイさ漂うフワッとザラっとした質感のボーカルが全体の雰囲気を独特のものにしていて、ジワジワ刺さって癖になってくる。世界的大ヒット曲のカバーですが、僕にとっては不思議な魅力を放っている曲。

Profile

BEASTIE BOYSと80sダンスホールレゲエから受けた衝撃を独自にREGGAE DUBにトランスフォームしたサウンド(KEN2D SPECIAL)で2008年にPART2STYLEから初のアルバム『Reality Bites』をリリースし、イギリス国営放送BBCの番組など複数で紹介され、UKの有名音楽誌《WIRE》にレビューが載るなど注目を集める。
2013年自らのセルフ・レーベル《Reality Bites Recordings》を立ち上げ7インチ・シングル「I Fought The Law」「APACHE」(通算8枚目)をリリース、パンクとレゲエを最初に繋げたレジェンド!! あのDon LettsにもBBCの番組で即座にプレイされた。2015年、Cocktail Boyzとして《black smorker recods》からmixCD『ENDLESS SUMMER』を、2018年にはPOSSE CUTより『ENDLESS SUMMER2』をリリース。2016年よりDEAVID SOULのhacchiとディスコ・ブギー・バレアリックなクロスオーバーユニットURBAN VOLCANO SOUNDSを始動し、7inch vinyl「そして、カーティスは途方に暮れる/Havana Club」、「sekai wa kimi no mono〜hey young world」feat.ロボ宙、「さめた気分のブギー」と3枚立て続けにリリース。2020年11月にはURBAN VOLCANO SOUNDSの1stアルバム『blue hour』をリリース。
SoundCloud
Our Covers #059 KEN KEN

本根誠
Selected Cover Songs 2023 #54

本根誠

レコード製造業
Title

Carol

Artist
The Rolling Stones
Original
Chuck Berry – Carol

オリジナル・メンバー、ブライアン・ジョーンズの脱退と死亡。今でも最高傑作とされるアルバム『レット・イット・ブリード』の発売。オルタモント・フリーコンサートでの会場警備を請け負った暴走族ヘルズ・エンジェルズによる観客殺害事件。ストーンズ激動の1969年、11月27日、ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンでのライブ盤。であることは初めて聴いた中学二年(1974年)の俺は、それら背景はまったく知らなかった。20,000人収容という観客の数も知る由もなく。俺は毎晩、このファンキーなロックンロールを四畳半の部屋で鳴らしてヘッドバングしていた。ストーンズと俺の距離はすごく近かった。 映像のないライブ盤だから万々歳なのだ!

Profile

1961年大田区生まれ。WAVE、ヴァージン・メガストアなどCDショップ勤務を経て、1994年《avex inc.》に入社。《cutting edge》にてディレクターとして、ニューヨリカン・ソウル、ECD、東京スカパラダイスオーケストラ、BUDDHA BRAND、シャカゾンビなど多くのアーティストを手がける。東洋化成にてのアナログレコードの営業マンを経て2023年avexに復帰。身につけたアナログ製造・営業のお手前でavexのVINYLを開拓中。『200CD ブラック・ミュージック』、『The Extended』ほか音楽書籍の共著、編集も多数。
Our Covers #006 本根誠

ROCKDOWN
Selected Cover Songs 2023 #55

ROCKDOWN

音楽愛好家 / DJ
Title

Armagideon Time

Artist
The Clash
Original
Willie Williams – Armagideon Time

The Clashの1979年のシングル「ロンドン・コーリング」の日本盤なんですが2023年に買ったレコードということでセレクトしました。買ってから気づいたんですがB面がWillie Williamsのファンキーなルーツ・レゲエ・クラシック「Armagideon Time」のカバーなんです。Willie Williamsのオリジナルが1979年夏にイギリスのレゲエチャートで1位だったそうで、The Clashはリアルタイムでカバーしていたようです。
The Clashといえば1977年のデビューアルバムではJunior Murvin「Police & Thieves」をカバーしていたり、4枚目のアルバム『Sandinista!』やアルバムに先行してリリースされたシングル「Bankrobber」ではMikey Dreadを起用して本格的にダブ / レゲエにアプローチしたりとパンクロックの範疇に収まらない幅広い音楽性を持っていて面白い。「Police & Thieves」のカバーは割とパンク寄りなアレンジだったですが、この「Armagideon Time」はレゲエ寄りのアレンジでダビーに仕上げてます。

Profile

音楽愛好家、DJ。和物ディスクガイド「和レアリックディスクガイド」での執筆、Mastered Hisnoiseからのミックステープリリース、ココナッツディスク江古田の和レアリックシリーズへのミックス提供等行っている。その他、不定期にDJ活動中。
Our Covers #040 ROCKDOWN

山下直樹
Selected Cover Songs 2023 #56

山下直樹

ex下北沢ZOO / SLITS代表
Title

If I Don’t Have You

Artist
Mia Doi Todd
Original
Gregory Isaacs – If I Don’t Have You

この世に数多くのレゲエ・カバーが存在するのは周知の事実だけど、その逆でオリジナルレゲエのカバーとなると、その数はぐっと減るだろう。この日系アーティスト、ドイさんによるグレゴリー・アイザックスのカバーの神々しさ、慈悲深い雰囲気には何度聴いても引き込まれるものがある。そして今更ながらグレゴリーのソングライターとしての才能を再認識した2023年。来年は米大統領選とか、世界を揺るがす出来事が色々起こるだろうけど、音楽を聴いて乗り越えて行きましょう。皆様良い新年を!

Profile

1962年長崎県生まれ。86年、西麻布ピカソでオールジャンル選曲の洗礼を浴び、88年より95年末まで下北ナイトクラブを母体としたクラブ、ZOO及びSLITSにて企画兼代表を務める。その後レーベル、マネージメント業を生業とした後、特に肩書の無い音楽好きとして現在に至る。
Mixcloud
Our Covers #025 山下直樹

Shoko & The Akilla
Selected Cover Songs 2023 #57

Shoko & The Akilla

ミュージシャン
Title

Pua Lililehua

Artist
Na Palapalai
Original
Kahauanu Lake Trio – Pua Lililehua

コロナで街が静まり返った三年前の良く晴れた春の日。家の屋上で二人で寝っ転がりながらハワイアンを聴くのにハマってました。少しづつレコードを集めて、今年ライブで宮古島を訪れた時に呼んで頂いたウクレレ教室の先生から二人にぴったりな曲と教えてもらった曲です。
原曲のKahauanu Lakeが親愛なる妻と結ばれる前に思いを寄せて書いたメレであり、フラの世界でも絶大的な人気を誇るNa Palapalaiのカバーは柔らかくでも芯のある歌声と心地よいハーモニー、そして調和の取れた素晴らしい演奏で心を穏やかに和ませてくれます。
今年の夏は毎晩の様にこの曲を聴きながらギターを弾きそして歌っていました。

Profile

2016年10月に結成した湘南出身のShoko(Vo)とAkilla(Gt)によるデュオ。それぞれが幼い頃から音楽好きな両親や兄妹の影響を受けて、ブルースやスカ、レゲエ、ソウルなどのブラックミュージックに親しむ。
2018年10月、初の音源となる2枚の7inch 、『Country Road』 と 『憧れの場所』 をリリースし、瞬く間に完売。2020年3月、自身のレーベル『PAPILLON』を立ち上げ、待望のオリジナル楽曲『側にいれば』を7inchと配信シングルとしてリリース。また2020年8月にはファーストアルバム『Shoko & The Akilla』をリリースし話題を呼んでいる。
これまで自分たちの耳で聴いてきた音楽をベースに、ジャンルという枠に縛られない音楽を作り続けている。
Our Covers #047 Shoko & The Akilla

Tetsunori Tawaraya
Selected Cover Songs 2023 #58

Tetsunori Tawaraya

ミュージシャン / アーティスト
Title

The Big Payback

Artist
Big Black
Original
James Brown – The Payback

今年はSteve AlbiniがBig Blackのドラムプログラミングで使用していたRolandの名機TR-606を使用する機会があり、改めて聞いていたところこの曲がJBのカバーであることを発見しました。聞き比べるとなんとなくここがこうなって、、フムフム、とギリギリ分かるが、言われないとBig Blackにしか聞こえない笑、、というのがいい塩梅でした。

Profile

俵谷 哲典はノイズパンクバンド2up(アップアップ)のギターリスト、ヴォーカリストとしても知られる日本人ミュージシャン、アーティストである。宮城県に生まれ、現在は東京都を拠点としている。90年代後半にカリフォルニア州サンディエゴにて人々やミュージシャンのポートレートを描き始め、意欲的にSF/実験的なグラフィックノベルを制作した。2upと並行して、2007年までサンディエゴを拠点としてバンドDmonstrations(デモンストレーションズ)の活動を行う。グロテスクかつ色彩豊かな世界観が世代を超えて評価されている。Colour Code、Hollow Press、Le Dernier Criからシルクスクリーンやリソグラフを用いて、アートブックが出版されている。その他、Brain Dead、Element、NTS Radio、RVCA、Volcomとのコラボレーションを発表するなど、多分野において活動している。
Our Covers #019 Tetsunori Tawaraya

木暮晋也
Selected Cover Songs 2023 #59

木暮晋也

ヒックスヴィル / ギタリスト / ソングライター
Title

Smoke Rings

Artist
Hether
Original
The Casa Loma Orchestra – Smoke Rings

レトロフューチャーなレス・ポール的ギターサウンドがご機嫌。のんびり過ごす年末年始はこんな曲聴きながら体をリセットしたいものです。

Profile

WOW WOW HIPPIES、ROTEN HATSを経て1994年ヒックスヴィル結成。ギタリストとしてFISHMANS、オリジナル・ラブなどに参加。楽曲提供、プロデュースや舞台音楽なども手がける。最新作はインストによる木暮晋也バンドの1stアルバム『EZ LISTENING』。
木暮晋也 Web
ヒックスヴィル Web
Our Covers #071 木暮晋也

ワダマコト
Selected Cover Songs 2023 #60

ワダマコト

ギタリスト / シンガー
Title

Last Waltz

Artist
Tatsumi Akira & the CaSSETTE CON-LOS
Original
Engelbert Humperdinck – Last Waltz

自画自賛みたいで申し訳ないですが、この曲を。原曲まんまのイントロをやりたがったタツミアキラを説き伏せて、このイントロを採用。結果、お互い納得いくものになったのでした。かけがえのない思い出が詰まった音。
YouTube

Profile

カリプソ狂。結成20年を迎えるライヴバンド、カセットコンロスを率いるギタリスト / シンガー。ソロ活動ではWADA MAMBO名義でもアルバムをリリース。ブルース~ジャンプ&ジャイヴ経由カリプソ。BLUES & SOUL誌の連載ほか、音楽についての執筆業も。妻x1、クロネコx1、シロネコx2、と共に暮らしています。
音楽活動のない日は、東横線の綱島駅と大倉山駅が最寄りの、音楽と雑貨の店ピカントにいます。
con-los.com
wadamambo.com
ppdp.jp
piquant.jp
Our Covers #043 ワダマコト
GUITAR GRILL

伊藤一樹
Selected Cover Songs 2023 #61

伊藤一樹

演芸&レコード愛好家
Title

Lal Meri Pat

Artist
Junoon
Original
Nusrat Fateh Ali Khan Qawwal & Party – Shahbaaz Qalandar

2023年は、インド再燃の年だった。ありがちな話だが、1960年代のロックやジャズの影響でインドにハマり、中・高・大とインド古典音楽を聴き続けていた。カレーにもハマり、インド映画も好きになった。果ては興味がアジア全体に向かい、日本の伝統芸能への愛が深まった。落語や浪曲にどっぷり向き合うようになったのも、インドの影響かもしれない。
ここ数年は演芸へ焦点を当てすぎていたが、今年は違う。キング・オブ・ボリウッドことシャー・ルク・カーンの4年ぶり主演作公開。ジャズ・ギタリストのジョン・マクラフリン率いるインド音楽フュージョン・バンドであるシャクティの46年ぶりスタジオ・アルバム発売。南アジアのヘヴィ・メタルを紹介するディスク・ガイド本『デスメタルインディア』の刊行。また、仕事ではアジアの音楽への造詣が深すぎる方のお宅訪問と、神がかったようにインドが寄ってきた。
インド圏のポピュラー音楽に興味が湧き始め知ったパキスタンのスーフィー・ロック・バンドJUNOONが、学生時代に愛聴していたNUSRAT FATHE ALI KHANの曲をカバーしていた。オリジナルはさらに別の曲のようだが、専門家でなく、ただ好きで聴いているだけなので詳しくは知らない。それでも、心の奥底に直接響くような素晴らしい演奏と歌だ。イスラム教の思想に準拠した歌なのだが、ムスリムでない自分の身体にも染み渡る。音楽は国境も宗教も超える。そう信じさせてくれる名演奏です。

Profile

1985年東京都東村山市出身。演芸&レコード愛好家。ジャズ・ギタリストを志し音大へ進学も、練習不足により挫折。その後、書店勤務を経て、現在はディスクユニオンにて勤務。出身地の影響からか、ドリフで笑いに目覚める。月数回の寄席通いとレコード購入が休日の楽しみ。演芸レコードの魅力を伝えるべく、2019年12月に『落語レコードの世界 ジャケットで楽しむ寄席演芸』(DU BOOKS)を刊行。
Twitter
Our Covers #029 伊藤一樹
レコード盤★盤

Magictouch(DUPER GINGER)
Selected Cover Songs 2023 #62

Magictouch(DUPER GINGER)

レコード愛好家 / DJ
Title

マシュ・ケ・ナダ

Artist
ユニオン・オールスターズとアフロキューバン・グループ 編曲:池田孝
Original
Jorge Ben – Mas, Que Nada

eyeshadowさんに以前投稿した記事Our Covers #072で、テイチクや大映、ユピテルの音楽プロデューサーだった志茂忠男さんについて触れたことがきっかけとなり、2022年の5月頃、志茂忠男さんの生家を往訪するという貴重な機会があった。その時ご自宅のレコ棚で出会った一枚がこちら。
志茂忠男さんのペンネームである鈴木英二が収録楽曲の解説文を担当しており、制作担当のクレジットは記載されていないが、恐らく志茂忠男さん。内容は洋楽ヒット曲を「アフロ・キューバン・リズムのアレンジで演奏してみた」という趣旨のやってみた系カバー・コンピ。ジャケットはリサイクルショップのレコード・コーナーでは御馴染みの綺麗な外人モデルが全面にフィーチャーされており、当時の企画カバーの黄金パターンといえる仕上がり。
カバー作品の肝である編曲を担当したのは、志茂忠男さんがプロデューサーを務めたレコードにおいて7,8割の起用率であり、右腕といっても過言ではない池田孝さん。村岡実さんの「鳴門」、『バンブー』、『蘇』、『恐山』等の和ジャズ傑作群で感じられる池田孝さんのアーティスト・モードは残念ながら鳴りを潜めており、威勢の良いタイトル『エキサイティング・パーカッション』と銘打ちながらも、耳馴染みの良いイージー・リスニング風味の編曲が中心。
この手のコンピの需要や想定していたターゲット、リスニングのシチュエーション等について考えると、まあそうだよなと思える落とし所ではあるが、唯一1曲だけアーティスト・モードが漏れ出てしまったのか。明らかに他の楽曲と趣旨が異なる遊び心や実験的要素を取り入れた編曲を施しているのが今回ピック・アップしたマシュ・ケ・ナダ。原曲と全くアプローチが異なるウッドベースのソロからパーカッションの乱れ打ちが始まるマシュ・ケ・ナダのイント ロ・アレンジは、歌謡曲のイントロ職人・萩田光雄さんの手腕ばりにハッとさせられるつかみの独創性と斬新さがあり、マシュ・ケ・ナダのカバー無限回収勢ならばぜひ抑えておいて欲しいカバーとなっている。
さて、話しを冒頭の志茂忠男さんについてお戻ししますが、生家往訪という大変貴重な機会を頂いたこともあり、現在志茂さんのワークスについて記事を作成中です(往訪した時から大分時間が経過していますが・・・)。来年早々にでもeyeshadowさんに寄稿させて頂くつもりですのでその際は是非チェックして頂けたらと思います。

Profile

1978年生まれ。CD / レコード・ショップ勤務を経て現在は某ミュージシャンの会社に所属。暇さえあれば大小様々のリユースショップでレコードをディグ。ときに解体屋から廃品回収の方々ともレコードの為に密接にお付き合い。今の所は趣味の範囲。和モノのブレイクを多数サンプリングしてメガミックスした『KYOSOKU』シリーズが成果物。ディグしたレコードはその都度Instagramに掲載中。
SoundCloud
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Our Covers #072 Magictouch(DUPER GINGER)

ICHI-LOW
Selected Cover Songs 2023 #63

ICHI-LOW

Caribbean Dandy / A-KLASS RECORDINGS
Title

GIMMI LITTLE SIGN

Artist
PJ
Original
Brenton Wood – Gimme Little Sign

一番好きな曲を一番歌ってほしいPJにお願いしてリリースできました。ギターもPJの息子Kannon Priceに入れてもらって、原曲とはまた違ったソウルフルな仕上がりになったと思います。是非皆さんに聞いてもらいたいカバー曲です。

Profile

Selector / Producer / Label Founder。91年名古屋でキャリアスタート。翌92年上京。《DJ Bar Inkstick》で本格的にSelector活動を始める。その後、各地でレゲエを軸に自分の琴線に触れる音楽をPlay。 2001年〈Caribbean Dandy〉を結成。レゲエを中心としたカリブ海近郊のREBELMUSICにまつわる世界観を現代東京的に解釈しPlayする、ワンアンドオンリーなオリジナルトーキョーロッカーズスタイリー。〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈Rototom Sunsplash〉にも出演。 最近は7inchレコードによるラウンジプレーに定評があり、各地でラウンジセレクションを披露している。2022年自身のレーベル《A-KLASS RECORDINGS》を立ち上げる。

mascotboy
Selected Cover Songs 2023 #64

mascotboy

mas. / TEMPO
Title

Dr. Andonut’s Lab

Artist
Claude Lavender
Original
鈴木慶一 / 田中宏和 – アンドーナッツ博士の研究所

シリーズ3作品、全て発売日に購入した自分の中で永遠に好きなゲーム1位、1994年に任天堂から発売されたRPG『MOTHER2』と2006年の『MOTHER3』に登場する重要人物『アンドーナッツはかせ』の研究所内でのBGM。サントラ未収録 but 素晴らしすぎる曲。をカナダ・トロント出身のマルチインストゥルメンタリスト、『クロード・ラベンダー』がロック、ジャズ、ビデオゲーム音楽と日本の環境音楽からインスピレーションを得て完璧にカヴァー。愛を感じます。
オールドゲームファン〜現行アンビエントヘッズ、ニューエイジ好きまで、月並み&恐縮ですが大人も子供も、おねーさんにもオススメします。サブスクでは聞けない作品、2020年6月にリリースされた『CONTROL POINT』収録。

Profile

名古屋市出身大阪市在住。『TEMPO』ではストアブランド『mas.』を中心にストレスフリーな日常着と、世界中のレーベルやアーティストにコンタクトしセレクトした Ambient〜Newage、Lofi-Beats などホームリスニングに適した現在進行形のカセットテープ作品を豊富に取り揃えています。
ジャンルで区切らず気分で選んで聞ける、それぞれの生活、リラックスタイムに溶け込むような音楽を共有、ご提案できたらと考えています。定期的にPOP UPやLIVEイベントも開催しています。
mascotboy Instagram
TEMPO Instagram

Hatchuck
Selected Cover Songs 2023 #65

Hatchuck

REBEL DREAD HARDWARE
Title

Un Día Punk

Artist
Juana Molina
Original
Juana Molina – Un Día

自身の曲をパンキッシュなアレンジにセルフカバー。この曲が生まれるきっかけが、彼女がデンマークのフェスティバルに出演した際、航空会社の手違いから楽器が届かない事態が発生、普段のアレンジを捨て去って、ステージにあったギター/キーボード/ドラムだけを使いパンキッシュな即興アレンジで演奏、緊急事態を乗り切った、というエピソードも含めて好きです。

Profile

東京都台東区生まれ。2023年、ロンドン出身のDJ / 映像作家 ドン・レッツと共に立ち上げたクロージングプロジェクト、”REBEL DREAD HARDWARE” を始動。2024年2月ドンレッツと共にREBEL DREAD HARDWARE TOUR ’24にて国内ツアー予定。
www.rebeldreadhardware.com
REBEL DREAD HARDWARE TOUR ’24
2.9(Fri) CLUB QUATTRO : DJ (Hiroshima)
2.10(Sat) FAKIE STANCE : FILM SHOW (Matsuyama)
2.10(Sat) Bar Caezar : DJ (Matsuyama)
2.11(Sun) Kieth Flack : DJ (Fukuoka)
2.14(Wed) CLUB Que Shimokitazawa : FILM SHOW (Tokyo)
2.16(Fri) TBA : DJ (Tokyo)
2.17(Sat) YEBISU YA PRO : DJ (Okayama)
2.18(Sun) SOCORE FACTORY : DJ (Osaka)

asuka ando
Selected Cover Songs 2023 #66

asuka ando

Lovers Rock Reggae Singer
Title

Best Part

Artist
Fukumoto Nao
Original
Daniel Caesar & H.E.R. – Best Part

2023年に出会った沖縄在住のシンガーソングライターFukumoto Naoちゃん。キュートでお人柄もかわゆくて、ライブをきいてひとめ(ひとぎき)で大ファンに。Daniel Caesar & H.E.R.の「人生が映画なら、最高の瞬間はあなたとの場面!」でお馴染み! お互いのことは知っていたけど、会ったその日のうちに4時間ほどで書き上げたという才能のぶつかり合いの賜物TUNEこと「Best Part」のカバーが素晴らしくって下半期はことあるごとに(なくても)ずっと聴いていました。
H.E.R.のふくよかVoiceも大好きですが、Naoちゃんのお声はやわらかくてあたたかくて、くるまって眠りたいほど。彼女はオリジナル曲もリリースしていて、メロディもリリックも愛で包まれていますので気になる方はサブスクなどでチェックを!(ちなみにこちらのカバーはインスタのリール動画でUPされたもの)
リクエストとしてはフルコーラスかつDanielパートをパートナーのKannon Priceくん(彼もプロデューサーでスペシャルなギタリスト!)で聞きたいな! お願いします<3<3
P.S.
Tiny Desk Concertsでの本家お2人のアクトもさいっこうなので観てほしい… H.E.R.のリップのお色から全身のスタイリング、歌い方、全てかわいい上、演奏もコーラスも極上。大好き!!

Profile

メロウすぎるにもほどがある© Lovers Rock Reggae Singer。これまでのリリースはオリジナル・ソロ・アルバム2枚、『mellowmoood』(2015年)『あまいひとくち』(2018年)の他、さまざまなアーティストからラヴ・コールを受けコラボ & 客演の7インチなどなど。出す出すと言い続けている3rdアルバムが2024年にはようやくリリースされそう!
Linkfly
Our Covers #016 asuka ando

Our Covers

内田大樹
Our Covers #097

内田大樹

rotary店主
Iñigo Pastor
Our Covers #096

Iñigo Pastor

Munster Records
奥山一浩
Our Covers #095

奥山一浩

PICKUP + oncafe 店主
TOMOE INOUE
Our Covers #094

TOMOE INOUE

宅録純音楽家 / ラジオ浄土寺便

EyeTube

Connie Stevens – It’ll Never Happen Again [Tim Hardin]
EyeTube #1750

Connie Stevens – It’ll Never Happen Again [Tim Hardin]

Black Flag – Louie Louie [The Kingsmen]
EyeTube #1749

Black Flag – Louie Louie [The Kingsmen]

Charo & The Salsoul Orchestra – Let’s Spend The Night Together [The Rolling Stones]
EyeTube #1748

Charo & The Salsoul Orchestra – Let’s Spend The Night Together [The Rolling Stones]

Bleachers – Drive [The Cars]
EyeTube #1747

Bleachers – Drive [The Cars]

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