ワダマコト
Our Covers #043

ワダマコト

ギタリスト / シンガー

知ってるメロディを風変りなリズムで。というのは、まさしくリズム音楽の醍醐味。例えば、ジャズ・スタンダードをチャチャチャのリズムで。なんてのは誰がどんな曲をやっても大体すてきに聞こえるものですが、60年代以降になると、そこにビートルズの曲もレパートリーとして含まれるようになってきます。
ビートルズの恐ろしさは、僕のように1枚もアルバムを所有していない不届きモノですら、結構な曲数を口ずさめてしまうという浸透力にあるのだなぁ、と常々思います。様々な国の様々なリズムでビートルズ。なかなかにハードルの高い異国のリズム音楽ですが、それらを誰かに洗脳するとして、こんな最適な入口は他に見当たらない。そんな気がするのです。

Michelle
Title

Michelle

Artist
Willie Bobo
Original
The Beatles - Michelle
ここのところ、エレキ・ギターの入ったラテンものを沢山聴いています。なかでもお気に入りは、ウィリー・ボボの楽団のソニー・ヘンリーというギタリストの地味ながらエグいバッキング。コーラスとティンバレスの掛け合いでクライマックスを迎えて、駆け抜ける哀愁。
And I Love Her
Title

And I Love Her

Artist
Dutchy Brothers
Original
The Beatles - And I Love Her
カリプソの国、トリニダード・トバゴのダンス楽団の録音には、ラテン・スタンダードや、クラシック曲のカヴァーといったレパートリーが多いですが、たまにビートルズもあります。ジャマイカに渡ってロックステディを支えた職人ギタリスト、リン・テイトがトリニダード時代に在籍したと言われるのが、このダッチー・ブラザーズ。もちろん、このアルバムのときはリン・テイトはもう在籍してませんが、あんな雰囲気のギターが終始漂います。ホーン・セクションは結構込み入ったアレンジで、揃っているような揃っていないような。こういう絶妙なアンバランス感もトリニダードならでは味わい。夏の暑い夜に聴くと、身体が溶けて液状化していきます。
Something
Title

Something

Artist
Esso Steel Band
Original
The Beatles - Something
ヴァン・ダイク・パークスがプロデュースしたワーナー盤が有名なスティール・バンド。あのアルバムの前年、70年録音。まるで小鳥のさえずりのようなメロディと、それを支えるベースラインもまたドラム缶で、ゴンゴンと工事現場のようなグルーヴです。
A Hard Day's Night
Title

A Hard Day's Night

Artist
Esquires Combo
Original
The Beatles - A Hard Day's Night
コンボ・オルガンの普及は、ホーン・セクションを含んだ大所帯の楽団からスモール・コンボへと、バンドのあり方を変えました。トリニダードでもしかり。60年代に現れたそれらスモール・コンボは、ヴェンチャーズのような、ブッカーT&MGsのような感性でビートとリヴァーブを響かせたのです。カップリングは「And I Love Her So」。
And I Love Her
Title

And I Love Her

Artist
Mike Alexander & the Pott Steelers
Original
The Beatles - And I Love Her
こちらはヴァージン島のスティール・バンド。チープでイナタいアンサンブルがすてきです。ところどころピッチも怪しいスティール・パンですが、そこがまた味わい深い。寛大な音程感さえ手に入れれば、あらゆる音が楽しいのです。
Yesterday
Title

Yesterday

Artist
Primitivo Y Su Combo
Original
The Beatles - Yesterday
詳細よく知りませんが、アルバム・ジャケットのカッコよさだけでも持っていたい1枚。ボレロ風味にスペイン語詞の歌とアコーディオンで奏でられる「Yesterday」は、「これが原曲なのですか?」と錯覚させる土着感です。
Day Tripper
Title

Day Tripper

Artist
Rene and Rene
Original
The Beatles - Day Tripper
テキサスのラテン系ポップ・デュオ。注目を集める、いわゆるチカーノやテハーノと呼ばれる人たち。爽やかで力の抜けた歌が良いですね。本当は、この「Day Tripper」をおとりに、本作収録のボレロ曲「Lloraras」の素晴らしさを伝えたい。優しくメロウな夕暮れ。
Here, There and Everywhere
Title

Here, There and Everywhere

Artist
The Waikiki's
Original
The Beatles - Here, There and Everywhere
ベルギーのハワイアン・バンド、というのがあるのですね。そんな人たちの68年録音。書き割りのヤシの木をバックに室内楽的アンサンブルで、スティール・ギターが奏でるビートルズ。これが絶妙の湯加減なのですねぇ。「Yesterday」「Eleanor Rigby」「Michelle」もやっています。
Hey Jude
Title

Hey Jude

Artist
Assagai
Original
The Beatles - Hey Jude
アフリカ出身のロンドン在住ミュージシャンで組まれたグループによるビートルズ解釈。やはり言葉の響きが変わると印象が全然違いますね。西アフリカのハイライフ的なサウンドは、「Hey Jude」をカラッと明るいものに。
Don't Let Me Down
Title

Don't Let Me Down

Artist
Charlotte Dada
Original
The Beatles - Don't Let Me Down
ガーナのハイライフ楽団、ウフル・ダンス・バンドで歌っていた女性シンガー。シンプルなハチロクの刻みにうっすらとアフリカが滲みますが、黄金の声と呼ばれたその華憐な歌はフツーにレディ・ソウルとして一級の輝きです。素晴らしい。とても素晴らしい。
Profile

カリプソ狂。結成20年を迎えるライヴバンド、カセットコンロスを率いるギタリスト / シンガー。ソロ活動ではWADA MAMBO名義でもアルバムをリリース。ブルース~ジャンプ&ジャイヴ経由カリプソ。BLUES & SOUL誌の連載ほか、音楽についての執筆業も。妻x1、クロネコx1、シロネコx2、と共に暮らしています。
音楽活動のない日は、東横線の綱島駅と大倉山駅が最寄りの、音楽と雑貨の店ピカントにいます。
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