Hiroshi Iguchi
Our Covers #034

Hiroshi Iguchi

METAL CLUB
Then She Kissed Me
Title

Then She Kissed Me

Artist
KISS
Original
The Crystals - Then He Kissed Me
KISSの6thアルバム『Love Gun』収録、1963年の大ヒット曲を三白眼の伊達男“The Starchild”ことポール・スタンレーが歌う甘めな12inch。カヴァーではないけど、同アルバムに収録されたジーン・シモンズ作のシングル「Christine Sixteen」も同じ系統と言えるかな。60’sガールグループ繋がりで、The Shangri-lasのカヴァー「Twisted Sister - Leader Of The Pack」も好きなレコードです。同様に「The Ronettes - Be My Baby」をグラハム・ボネットが、こってり濃厚に歌いあげる7inchは“観賞用”として所有(Side Aも「The Kinks - Set Me Free」のカヴァー)。Be My BabyはBlue Oyster Cultも演ってるね、あれは割と好き。
My Sharona
Title

My Sharona

Artist
Destruction
Original
The Knack - My Sharona
世はグランジ/オルタナティブ・ムーブメント真っ盛りな1990年.. HR/HMブームの灯火が消えかけたタイミングでリリースされた4thアルバム『Cracked Brain』からプロモオンリーの7inch。ドイツ特有の硬質なサウンドと「My Sharona」のなんとも奇天烈なメロディーがマッチング、このレコードは何枚でも欲しい。自分のThe Knackに対する偏見とも言える奇妙な印象の根源は、幼少期に深夜番組で観た「My Sharona」のMVにある。極度なソフトフォーカス/クセの強いヘアスタイルや腰の動き.. 言わば好き嫌いを超越したトラウマ。それでもオリジナルの2:40辺りから展開するメロディアスなバッキング&ギターソロは、ジャーマン・スラッシュ三羽ガラスに名を連ねた彼等の音圧や勢いも及ばないキラキラした魅力が詰まってる、This is Rock 'n' Roll。
Pump It Up
Title

Pump It Up

Artist
Exodus
Original
Elvis Costello - Pump It Up
“The Stiff Tour 1977”のストレスフルな日々の中、エルヴィス・コステロがホテルの非常階段で書いたとされる曲をベイエリアクランチ・マナーでアレンジ。魅惑的な女性にPump It Upする欲求不満な男を描いたリリックからか「The Who - Pictures of Lily」を思い出したり。Exodusと言えば「War - Low Rider」のカヴァーも人気で、88年リリース当時はLAのヘビーメタル専門ラジオ局“KNAC”でもパワープレイされていました。Pump It Upには他にも幾つかの良いカヴァーがあって、中でもMudhoneyのバージョンが好きです(MVもあるよ)。
Theme Of Buddha Brand PT 1
Title

Theme Of Buddha Brand PT 1

Artist
Buddha Brand
Original
Loudness - Theme Of Loudness Part Ⅱ
Buddha BrandのMCでありプロデューサーのD.Lが敬愛するLoudnessのギタリスト高崎晃を迎えてレコーディングされた“異ノーマル”なセッションの記録。この曲をカヴァーしようと思ったセンス..まさに「前人未到なアイデアに富んだRAPPER 波乱万丈なBUDDHAの旦那」最高。ここでMETAL CLUBの逸話を.. 創設メンバーの1人であるD.Lが命名した『メタル倶楽部』に対して“ロゴが作りにくい”という私的な理由で英語表記に変えてもらい、0.1mmのペンを使って一気に描きあげた。そしてパーティー当日、サングラスをした強面のD.Lが親指を立てて「あのロゴ、凄くカッコイイね」と言ってもらった瞬間を鮮明に覚えてます。ジャパメタ(=和モノ)を織り交ぜた、これぞD.Lという鋼質なMETAL CLUBでの選曲が印象深いです。
Hangin’on the Telephone
Title

Hangin’on the Telephone

Artist
Acid Reign
Original
The Nerves - Hanging on the Telephone
個人的に「Excel - Message In A Bottle」と双璧をなす泣きの名演、U.K. Apple Coreを掲げるAcid Reignによる“どエモ”なクロスオーバー。このシングルのアートワークはタイトな演奏とは裏腹に、ギターを持ったトナカイ柄のラッピングペーパーにリボン..可愛いから12inchも欲しい。The NervesのVo/Gで作曲者のジャック・リーは、81年リリースのソロアルバムでセルフカヴァーも発表している(7inchあり)。ちなみにBlondieによるお馴染みのヴァージョンは、The Gun Clubのジェフリー・リー・ピアスが編集したカセットテープをBlondieのメンバーに渡した事に端を発するとか。
New Year’s Day
Title

New Year’s Day

Artist
Genoa
Original
U2 - New Year’s Day
まずはイントロ部分、変則的アレンジのかっこ良さ!そしてジャケットに描かれたコミカルなメンバーのイラストと激タイトなサウンドのギャップが創りだす至極のマリアージュ。このソノシートは全曲カバーで構成されていて、他にはGrand Funk Railroad、The Doors、The Rolling Stones、J Geils Bandの楽曲も収録されてます。CD化の際には「G.B.H. - Slit Your Own Throat」も追加収録。ライブでも定番だったという「Light My Fire」のプログレッシヴな構成と突進力がこれまた最高。
Got The Time
Title

Got The Time

Artist
Anthrax
Original
Joe Jackson - Got The Time
ある時ふと思ったのですが..この曲、ジョー・ジャクソンの1st『Look Sharp!』のヴァージョンをカヴァーしたものではなく、1979年収録のBBC Radio 1『Peel Session』での演奏のインスパイア?! そう思わせる程このテイクには、後のAnthraxの演奏を彷彿させる疾走感がある。ただこの音源が収録されたCD『At The BBC』は2009年リリースなので憶測はここまで︎。ちなみにジャクソンはこのカヴァーに対し「ロイヤリティーをありがとう」と酷評した。2003年のライブ盤『Joe Jackson Band - Afterlife』収録のテイクは、Anthraxに対抗するかのように激ハードでおすすめ。
Saturday Night’s Alright For Fighting
Title

Saturday Night’s Alright For Fighting

Artist
Flotsam and Jetsam
Original
Elton John - Saturday Night’s Alright For Fighting
ベーシストのジェイソン・ニューステッドがMetallica移籍後の88年リリース当時、立ち読みしたメタル専門誌『BURRN!』のレビューに「エルトン・ジョンのカヴァー」と書かれていて、そのギャップに強く惹かれた一曲。原曲に倣って部分的にピアノをフィーチャーしたスラッシュには珍しいアレンジで、MVも制作されました。ジェリー・リー・ルイスを思わせるR&Rなオリジナルは、当初ジャマイカで録音されたが(ストーンズ『山羊の頭のスープ』がジャマイカ録音だった事の影響、そしてそのストーンズはボブ・マーリーの影響)エルトン・ジョン曰く「最低なトランジスタラジオで録音したみたいだ」って事でフランスに戻って録り直したそうだが.. そのジャマイカの音源もいつか聴いてみたい。
Intro
Title

Intro

Artist
Cocobat
Original
Broken Bones - Intro
オリジナルはThe Smiths, Echo And The Bunnymen, The Cure等が活躍した“1984”を感じさせる、リヴァーブの効いた哀愁漂うアルペジオが印象的なインスト曲。これまでCocobatはTAKE-SHITの膨大なインプットとニュートラルな好奇心を感じる興味深いカヴァーをいくつか録音している。Gastunk, The Willard, Ozzy Osbourne, King Crimson, 44 Magnum.. クロスオーバーの概念を熟知した“たけ視点”を及第した選曲の中でも特にこのチョイスには衝撃を受けて、改めてBroken Bonesにハマりました。カバーアートはもちろんPUSHEAD。
No More Mr. Nice Guy
Title

No More Mr. Nice Guy

Artist
Megadeth
Original
Alice Cooper - No More Mr. Nice Guy
『エルム街の悪夢』『Scream』をヒットさせたウェス・クレイヴン監督作品『Shocker』のサントラ収録曲。このMVには“大佐”ことデイヴ・ムステインの幼少期“LIL DAVE”を子役が演じていて、アリス・クーパーのTシャツを着てスケートしたり、買ったばかりの白いJackson King VにサークルAのステッカーを貼ってドヤ顔をキメたりと可愛いらしい仕上がり。アートワークは『Peace Sells...』に続きエド・レプカ、シングルにも彼の作品を起用しちゃうあたりにメジャーの資本力や当時のHR/HMブームを感じます。ジャケをスキャンする時にあらためて思ったけど、ロゴがセンター揃えじゃないのがいいなぁ。
Profile

黒田大介(kickin)、D.L a.k.a. BOBO JAMES(Buddha Brand)、ロジャー・ヤマハ、近藤幸二郎(BLACK BELT JONES DC)、井口弘史を中心として2008年より不定期開催しているHeavy Metal Disco『METAL CLUB』。D.L亡き後も、準レギュラーとしてプレイしていた盟友クボタタケシが意思を継ぐカタチで参加している。
https://www.instagram.com/thebwoy/

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