ミナス最大のレーベル《Bemol》からのリリース。タイトなドラム・ブレイクに始まり、スペーシーな謎のムーグで地上を離れて宇宙空間に到達したかのような境地に至ると最後はガレージ・ロック調にアレンジされたお馴染みの「バットマンのテーマ」で唐突に終わるというサイケデリック極まりない内容。カルト・サントラ的な危険なカヴァーとなっています。劇中（？）のポルトガル語のセリフも入っているので、ちゃんとブラジル盤として聴けて、DJでかけると必ず反応いただけます！

ガトー・バルビエリ作曲によるサントラ名曲「Last Tango in Paris」のカヴァー。ホブソン・ロウレンソ・シルヴァ＋ジュレーマ・ロウレンソ・シルヴァ＋ジュサーラ・ロウレンソ・シルヴァの男性1＋女性2からなる変則トリオの大人気シングル「A Gira」のBサイドに収録。
サンバSSWベト・スカーラとウンベルト・シルヴァのペンによる濃密なカンドンブレ（ブラジルのアフリカ系民間信仰）の世界観を表現したAサイドとは対象的に、メロウ極まりない知る人ぞ知る名カヴァーとなっています。
大ヒットとなった2018年のリイシューでは日系ブラジル人のDJタイラが関わっており、彼のアフロ・ブラジレイロに対する情熱とリエディットも非常に素晴らしいので是非チェックしてみてください。

オリジナルはブラジルのトップDJ、ナッツやUKの鬼才フローティング・ポインツがこぞってヘヴィープレイし、ブラジル音楽に限らずソウル～ジャズ～テクノ・ファンにも大人気のアフロ・ブラジレイロ・クラシック。お馴染みのイントロに油断しているとヴォーカルの代わりに突如として謎のオルガンが流れ脱力必至です！

マイケル大名曲のポルトガル語バレアリック・カヴァー！ 大ネタを使用した衝撃的なカヴァーですが、日本をイメージした(？)独創的なアートワークもインパクト大！
他の曲にはジョアン・ドナートやセルソ・フォンセカといったMPBファンにはおなじみのメンバーも参加しています。

ボサノヴァ・レジェンドのひとりであるホベルト・メネスカルによる1992年の作品。ユーミンのポルトガル語カヴァーを収録したブラジル盤はおそらくこれだけでしょうか？ 非常に貴重な1枚です。
ボサノヴァやフォークというよりはシンセを使ったアーバンなテイストとなっており、和モノ・ファン、ユーミン・ファンにも大推薦です！

サンパウロのヒップホップ・グループ、サンパ・クルーによるレイ・パーカー・カヴァー！ 最初にカヴァーの方から知った曲だったので、コンビニの店内BGMでオリジナルのフュージョン・カヴァーを耳にした時にびっくりしました。ブリージンな雰囲気で、DJの時には必ずかけたい1枚！

シャロン・フォレスターのラヴァーズ・ロック・カヴァーや50セント・ネタとしても有名なメロウ・ソウル名曲のポルトガル語カヴァー。本作は他にもルース・エンズやサンドラ・ヂ・サーの名曲カヴァーも収録されており、ブラジリアンDJ必携の1枚！

サンパウロのレコード・ジャンキー、ミロス・カイゼーが発掘し話題となったシャーデー名曲のポルトガル語バレアリック・カヴァー。アヴァンギャルド・ファンにも人気のアヒーゴ・ベルナベ作品への参加からキャリアをスタートしたサンパウロ派シンガーのヴァニア・バストスによる作品。イヴァン・リンスのレーベル《Velas》から1994年のリリース。
アレンジはオリジナルにとても似ているものの、よく聞くとリムショットが一拍多いところもポイントです！

ジャクソン5によるフリーソウル名曲をポルトガル語グラウンドビートにアップデートした傑作！
現役で活動中のブラジル・ネオソウル界ベテラン、パトリシア・マルクスの1995年の6thアルバムに収録されています。1曲目の「Um Caso Sério」やジョルジ・ベルシーロ作曲の「Novos Corações」もバブリーで今っぽく爽やかな、お勧めな1枚！

クロスオーヴァー・シーンで活躍したミリアム・アイーダ率いるスウェーデンのエレクトロ・ボッサ・バンドによるロイ・エアーズ名曲ポルトガル語カヴァー！
2011年にひっそりとCDと配信でリリースされたアルバムからおよそ10年越しに昨年7インチ化され、当店では発売後あっという間に完売となりました。同バンドは2000年代初頭にも「Tombo in 7/4」や「Skindo Lele」といったブラジリアン・ジャズのスタンダードのフロア向けカヴァーを立て続けにリリースしており、本作はおよそ20年振りのクラブ・ヒットとなりました。