ポスト・ジャンルと評されるNYの不定形ロフト・ジャズ/ヒップホップ・クルーによる、リスペクト溢れるナイス・カバー。昨年クルーを抜けたSlauson MaloneによるSun Raディス曲「The Flying Africans ~」も最高で、「Space Is The Place」を引用しながら「Ain't No Space」と歌う、今のNYを感じさせる強烈な一曲です。

Jah Wobbleを捩った、Morgan Fisherによるフェイク・ユニット。原曲の魅力は霧消していますが、ジャンクでスカムな間の抜けたマシーン・ダブに仕上がっていて格好いいです。

工藤冬里さんの繊細な歌声と、Nicholas Krgovichの低音ボーカルが相性抜群で、男性二人でこの曲をカバーすると歌詞が立体的に浮かんで来るようでグッときました。

Numeroのキッズ・ファンク・コンピに収録された一曲。イントロの兄っぽい青年の大げさな煽りと、弟っぽい少年の拙いポエトリーがヘロンの詩をより生々しく感じさせる良カバーです。

Peter Ivers Bandの歌姫がJ.J. Caleをカバー。低体温でダルなボーカルと、一見クールで密かに熱いグルーヴに痺れます。

原曲より粗くこもった感じの音質と若干落としたBPMが絶妙で、キャッチーなメロディでありながら甘くないところが好みです。

カットアップ&コラージュに過剰なダブ・エフェクト、インダストリアルなマシーン・ビートが響くワルそうな仕上がりに惹かれます。

マライアのメンバーがプロデュースしたそうで、かなりミュータントな仕上がりです。Frank Oceanの「Moon River」を聴いた時にこの曲が浮かびました。

隙間だらけのグルーヴと、Lesley Woodsによるルーズな歌唱が格好良いです。

Neneh CherryがNYのロフト・ジャズ・トリオを引き連れて、MF Doomをやったナイス・カバー。