ROCKDOWN
Our Covers #040

ROCKDOWN

音楽愛好家 / DJ

DJする時はハウス、ディスコ、ジャズ、ワールドミュージック、ニューウェーヴ、和物など幅広くかけるのですが、最近かけることも増えてきたレゲエ系で10枚チョイスしてみました。

Baby I Love You So
Title

Baby I Love You So

Artist
Colourbox
Original
Jacob Miller - Baby I Love You So
1枚めはカラーボックスの「Baby I Love You So」。イギリスの《4AD》レーベルから。エッジの立ったダブで、どちらかというとジェイコブ・ミラーではなくて、オーガスタス・パブロの『meets Rockers Uptown』のダブ・ヴァージョンの方をカヴァーしたのかなという感じがします。デニス・ボーヴェルが手掛けたニューウェーヴのダブがたくさんあって(オレンジ・ジュースとかレインコーツ等)、そういうのを買い集めていた時期に入手しました。ちなみにこのカラーボックスは兄弟でやってるんですけど、弟は後にマーズとして「Pump Up the Volume」をリリースして大ヒットさせています。
Every Man
Title

Every Man

Artist
Tchaï
Original
John Lennon & Yoko Ono - Every Man Has a Woman Who Loves Him
謎の女性シンガーTchaïとUKレゲエ・バンドのマージャー(Merger)がコラボし、ジョン・レノン&ヨーコ・オノ『Double Fantasy』の収録曲をカバー。オリジナルもレゲエ風なのですが、ダンサブルでな空間的なニューウェーヴ・ダブに仕上がっていて面白い。B面はもろポリスって感じですがこちらもなかなかの出来。ジャケ有りの12インチもあります。後にジョン・レノンがソロでセルフカバーしていてそちらのヴァージョンも良いです。
I've Got You Under My Skin
Title

I've Got You Under My Skin

Artist
マコト・ハイランド・バンド
Original
Cole Porter - I've Got You Under My Skin
次は雰囲気をちょっと変えて和モノを。石川セリや喜納昌吉をはじめ数多くのニュー・ミュージック、歌謡曲等の編曲、プロデュースを手掛けた矢野誠が中心となって作られた1979年のアルバム。YMOのデビュー・アルバムの翌年にリリースされているのですが、YMOと同じくシンセサイザーを使って色んなジャンルの要素を取り入れて表現していて面白い。コンピューター・プログラミングは、Mr.コンピューターこと神谷重徳のチームがやってます。ジャズの名曲、コール・ポーターの「Under My Skin」をカバーしているのですが、レゲエ・テイストなシンセ・ディスコに仕上げていてとても良いです。「Under My Skin」といえば、フランク・シナトラ、マイティ・スパロウ、デターミネーションズ等とても良いカバーがたくさんありますね。本アルバムは今まで一度も再発されたことがなかったのですが、今年目出度くシングルで再発が出るみたいです。
Wishing on a Star
Title

Wishing on a Star

Artist
Bevin Bagga Fagan
Original
Rose Royce - Wishing on a Star
マトゥンビのヴォーカリストがソロで出した「Wishing on a Star」のカヴァー・シングル。オリジナルはローズ・ロイスで、《モータウン》系のソングライター、ビリー・カルビンが作曲しています。ソウルのテイストを残してレゲエ・アレンジでカバーする感覚は、後のフレッシュ・フォーとかマッシヴ・アタック辺りへリンクしてゆく気がします。実はマトゥンビ名義でも「Wishing on a Star」のカバーをやっていて、レコードでは出てないと思うのですが、2005年にリリースされた『Music In The Air』という2枚組CD(多分未発表音源を含んでいる)に入っています。
Take Five
Title

Take Five

Artist
Rico
Original
Dave Brubeck Quartet - Take Five
リコ・ロドリゲスがデイブ・ブルーベックのジャズ・スタンダード「Take Five」をカヴァー。本作はリコ渡英後のアイランドレコードから出たアルバム『Man From Wareika』、『Wareika Dub』に続く70年代後半の一連のシングルのうちの1枚。ミックスをアイランドのグルーチョことポール・スマイクルがやっていて、立体的な深いエコーやエフェクトが印象的。本作はアイランド物でもまだシンセサイザーが多用される前なのでそこまでではないですが、グレイス・ジョーンズにしてもウォーリー・バダルーにしてもアイランド物は独特のモダンなエスニック感が漂ってます。
Walk on By
Title

Walk on By

Artist
Motion
Original
Burt Bacharach - Walk on By
UKのレゲエ・ユニット、モーションのLPでバカラックの「Walk on By」のカヴァーをやっています。モーションはベーシストのジョージ・オーバンを中心とするユニットで、ギターでジョン・クピアエも参加しています。ジョージ・オーバン(別名ラス・レヴィー)はアスワド等のUKレゲエから、クリエーション・レベル、ニューエイジ・ステッパーズ、アフリカン・ヘッドチャージ等ON-Uの諸作にも参加していて、UKニューウェーヴ / ダブ・シーンのキーになるミュージシャンの1人だったんじゃないかと思います。本作は全体的にクールなトーンでソウル、ディスコ、ジャズ等色んなジャンルのエッセンスをハイブリッドしていて、僕が思うところのこれぞUKレゲエって感じです。ほぼ全曲良くて、DJの時にバッグに入れてることが多いです。
君は完璧さ
Title

君は完璧さ

Artist
見岳アキラ
Original
Culture Club - Do You Really Want to Hurt Me
見岳アキラは作曲家 / キーボード奏者で、土屋昌巳と共に一風堂を立ち上げた方。本作は一風堂解散前にリリースされた見岳アキラのソロ活動でのファースト・シングル。カルチャー・クラブのニューウェーヴ・レゲエ曲をカヴァーしています。原曲に近いアレンジできらびやかな音像。歌詞はサビ部分以外はオリジナル日本語詞です。見岳アキラは一風堂解散後は作詞家、秋元康と組んでおニャン子クラブ等のアイドルの楽曲も多く手掛けていて、美空ひばりの「川の流れのように」も同コンビでやっています。美空ひばりの後期の名曲を生み出した功績は大きいと思います。80年代後半には歌謡曲フィールドでの活動と並行して、自身のソロ作品『向日葵』、『陰陽夢』等も出していて、そっちは繊細だけど色彩豊かなイマジネーションが広がるシンセサイザー使いが印象的な作品で今人気があるようですね。
Night Over Egypt
Title

Night Over Egypt

Artist
Mystic Harmony
Original
The Jones Girls - Night Over Egypt
ジョーンズ・ガールズのフィリー・ダンス・クラシック「Night Over Egypt」のレゲエ・カヴァー。浮遊感のある少し調子がはずれたメロウなキーボード、ベースはシンセなのかな、全体的にエキゾティックな雰囲気。珍カヴァーというか、スウィートなんだけどいい意味で引っかかりがあって中毒性の高いカヴァーです。オリジナルを探していたんですがほぼ目にすることはなく、昨年再発が出たので早速購入しました。こういう入手困難盤の再発はうれしいですね。
Waiting in Vain
Title

Waiting in Vain

Artist
Annie Lennox
Original
Bob Marley and the Wailers - Waiting in Vain
ユーリズミックスのヴォーカリストとして知られるアニー・レノックスの1995年のソロLP『Medusa』の収録曲、「Waiting in Vain」。ボブ・マーリーの名曲のカバーです。LPバージョンもアコースティックな雰囲気で良いのですが、今回ピックアップするのはSly and Robbieによるリミックス・バージョン。LPバージョンのゆったりとした空気感を保ちながらもスラロビのタイトなリズムが気持ち良い、グラウンド・ビート以降っという感じのリミックス。ちなみにアナログはプロモ・オンリーです。実は恥ずかしながらボブ・マーリーのこの曲自体知らなかったんですが、ひょんなことからこのアニー・レノックスの曲はボブ・マーリーのカバーだと知って、後からボブ・マーリーの原曲を入手した次第。もちろん原曲は最高でした。
Natural Collie
Title

Natural Collie

Artist
Freddie McGregor
Original
Norman Connors feat. Michael Henderson - You Are My Starship
最後はフレディ・マクレガーの「Natural Collie」。メロウ・レゲエの名曲です。これはカヴァーという訳ではないんですが、恐らくノーマン・コナーズの曲を下敷にして作られたなんじゃないかと個人的に思ってます。「Natural Collie」の方は20年位前のUKのSoul Jazz Recordsのコンピで知って一発で好きになりました。ノーマン・コナーズのアルバム『You Are My Starship』はもっと前から持っていたんですが、3、4年位前ですかね、たまたま「You Are My Starship」を流し聴きしていてあれっ? なにかに似てるなと思ったんです。それからこの2曲を聴き比べました。さすがにサビの部分は違いますが、イントロのメロディやベース・ラインが似ています。そしてノーマン・コナーズの方だと最初のヴァースの後にサックス・ソロにリム・ショットとヴォーカルが絡む部分があるのですが、「Natural Collie」の終盤にほぼ同じサックス・ソロと特徴的なリム・ショットがそのまま出てきます。まあだからどうってことはないのですが単純に見つけたときは驚くと共に、フレディ・マクレガーのアレンジの素晴らしさにも気づきました。音楽って奥が深いなと。
Profile

音楽愛好家、DJ。和物ディスクガイド「和レアリックディスクガイド」での執筆、Mastered Hisnoiseからのミックステープリリース、ココナッツディスク江古田の和レアリックシリーズへのミックス提供等行っている。その他、不定期にDJ活動中。

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