薄田育宏
Our Covers #013

薄田育宏

Shop Assistants

POST PUNKとその周辺…
アマチュアリズムからの脱却か?
それとも音楽的な広がりか?
UK INDIE ROCKの10年間(1982年〜1993年)を眺める。

Running Away
Title

Running Away

Artist
The Raincoats
Original
Sly & The Family Stone - Running Away
1982年当時、The Raincoatsが使っていたBerry Street Studioにはエイドリアン・シャーウッドやネイリー・フーパーらOn-UやThe Pop Group周辺のエンジニアやチャールズ・ヘイワードやScritti Polittiのメンバーなども頻繁に出入りしていて、そんな流れからこの曲がカヴァーされた?なんて長年考えていた。けれど2015年に来日した彼女達に話を聞いたら「あの曲はBASSの練習にちょうど良かったのよ」なんて笑って教えてくれた…。
Stoned Out Of My Mind
Title

Stoned Out Of My Mind

Artist
The Jam
Original
The Chi-Lites - Stoned Out Of My Mind
1982年発売の同シングルにはカーティス・メイフィールドのMove on Upも収録されているが、長く愛聴に耐えられるのはChi-Litesのこちら。原曲のファルセットボイスをウェラーは抑制した柔らかな歌唱法に替え、その後、Solid Bond Studioにて本作のプロデューサー、Peter WilsonとのこのコンビでThe Style Council初期の名曲を量産する。My Ever Changing Moods、You’re the Best Thing、Shout To The Top辺りはこのカヴァーが元で誕生したような曲では?
Be Thankful (For What You've Got)
Title

Be Thankful (For What You've Got)

Artist
Sunset Gun
Original
William DeVaughn - Be Thankful For What You Got
1984年、この名曲をカヴァーすること、Massive Attackより8年早かった!スコットランド出身の男女3人組。中心メンバーのRutkowski姉妹は後に、elレーベルからThe Florentinesを名乗ったり、4ADではThis Mortal Coilに参加したりとUKインディー裏街道を渡り歩くことに…。ちなみに本作、B面のジョージ・ガーシュウィンのカヴァー、Gotta Have Me Go with Youもまた秀逸!
Pale Blue Eyes
Title

Pale Blue Eyes

Artist
Paul Quinn And Edwyn Collins
Original
The Velvet Underground - Pale Blue Eyes
Orange Juiceが解散する一年前の1984年、Postcard Recordsのアラン・ホーンが新たに設立したレーベル、Swamplandsの記念すべき第一作目の作品にも、親友であるエドウィン・コリンズはひと肌脱いでいた。今にして思えばこのアシッド・トリップとも思えるリヴーブの深いギターの音像は、当時、Velvet Undergroundのアメリカ盤初版のLou Reed "Closet Mix"の方を聴いていたんだろうな…。
Roadrunner
Title

Roadrunner

Artist
The Jazz Butcher
Original
Jonathan Richman & The Modern Lovers - Roadrunner
1984年、同郷のよしみでBauhausのメンバー、デビッド・ジェイが参加していることから、長い間、このグループは日本においてはサイコビリー系のバンドだと誤解をされていた…。その上、名前にJazzと入っていたりホーンが入ったパブロックの様なそのサウンドからグループの本質を説明するのに随分と時間が掛かってしまった。けれど3枚目となるこのシングルで彼らは声高にNew York Punksを宣言しているのだが正直、あまり知られていない…。
Windmills Of Your Mind
Title

Windmills Of Your Mind

Artist
The Colour Field
Original
Michel Legrand - Windmills Of Your Mind
1984年当時、17才だった自分が初めてこの曲を聴いた時に、何故か勝手にポスト・パンクの終焉を感じてしまい、しみじみとした気分を味わったことを今でも思い出す。原曲はお馴染み、ポール・ニューマンとフェイ・ダナウェイ主演の映画「華麗なる賭け」からミッシェル・ルグランのサウンドトラック。正直、好きなカヴァーか?と聞かれると微妙なのだが、そこはテリー・ホールが歌っていることに意味があると言うか…。
Please Please Please
Title

Please Please Please

Artist
The Dream Academy
Original
The Smiths - Please, Please, Please, Let Me Get What I Want
「夢なんてずっと見ていない/僕のように生きていると/善良な男だって悪くなる/だからどうかお願いだから/一生に一度だけ/欲しいものを手に入れさせて」The Smithsのオリジナル曲が発売された、そのわずか翌年、1985年に大胆にも、この1分50秒の小曲をA面にし発売されたのが本作だ(正確にはThe Smithsの原曲は1983年5月31日放送のJohn Peel sessionが最初)。当時のサッチャー政権の息苦しさが歌われたこの曲は現代でもプロテスト・ソングとして機能している。
Barbarella
Title

Barbarella

Artist
We’ve Got A Fuzzbox And We’re Gonna Use It!
Original
The Bob Crewe Generation - Barbarella
1989年に彼女達がこの曲をカヴァーした真意はどこにあるのか定かじゃないが、ジェーン・フォンダが1968年に主演したSF映画「バーバレラ」からソフト・ロックなテーマ曲。1970年代後半、バンドデビューの登竜門となっていたバーミンガムのクラブ「バーバレラ」が同映画から命名されていたため、そこでの演奏を目指すDuran Duranが本映画の悪役の名からバンド名を拝借したなんてエピソードが、この曲を聴く度に思い返される。
Bizarre Love Triangle
Title

Bizarre Love Triangle

Artist
Devine & Statton
Original
New Order - Bizarre Love Triangle
New Orderのオリジナル曲から、3年後の1989年に発売されたカヴァー曲。当時、ハイテクだったThe Latin Rascalsのエディットやシェップ・ペティーボーンのエレクトロなリミックスをバッサリと切り落とした大胆なアレンジは、もはやカヴァーというよりリミックスと言った方が適切なのかもしれない。この曲もJoy Divisionと同期を歩んだYoung Marble Giantsのアリソン・スタットンがNew Orderを歌うというのが何とも感慨深い。
My Head Is My Only House Unless It Rains
Title

My Head Is My Only House Unless It Rains

Artist
Everything But The Girl
Original
Captain Beefheart And The Magic Band - My Head Is My Only House Unless It Rains
1993年、彼女達はスランプのどん底に居た…
もともとの始まりがコール・ポーターの名曲、Night And Dayのカヴァーだったので原曲のリアレンジはお得意なのだが、世間の見られ方と自分達のオリジナリティの確立との狭間で、そこからの脱却に足掻き苦しんでいた。しかし本作はブルージーなビーフハートの原曲と聴き比べてみてもその解釈が特に素晴らしい!次作のRollercoaster EPで見事、復活となるものの、この時ばかりはまだ神のみぞ知ることに…。
Profile

1987年よりレコード店「Woodstock大阪店」で働き始め’94年に渋谷の「Cisco Loud Music店」、’97年に自身のレコ屋「Maximum Joy」を神南にオープン、2004年閉店。2010年からはDisk Unionに勤務。現在は新宿インディ・オルタナティヴロック館に在籍。
https://instagram.com/sskt0406

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