ディスク・ボイジャー<br>“ウサギのように今年は跳ねたいもんですな”
feature #123

ディスク・ボイジャー
“ウサギのように今年は跳ねたいもんですな”

魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。

野田晋平(パライソレコード)
Ep.34 / 12 Jan. 2023

←Ep.33

あけましておめでとうございます2023年卯年。ということで昨年の寅年に続き、干支にまつわるカヴァー曲を半ば強引にこじつける新春企画。卯にバニーにラビットにバニーガール、ウサギジャケまで!? 兎にも角にも、ウサギとカメの如く先行逃げ切り方式でスタート。今年もよろしくお願い致します!

Title

Taboo

Artist
Perez Prado
Original
Lecuona Cuban Boys – Taboo

「卯」ということで世界でイチバン「ウー」が映えるマンボの王様ペレス・プラードの「タブー」。数々のアレンジが存在する中でもとりわけ官能的なこのヴァージョンはドリフターズ加藤茶の「ちょっとだけよ」のBGMとして、日本のお茶の間で認知されることになります。それにしても何度聴いても惚れ惚れするナイスな「卯」!

Title

Swing The Mood Video

Artist
Jive Bunny and the Mastermixers
Original
Glenn Miller – In the Mood ほか

ウサギをヴィジュアルキャラクターにした謎多き英国ヨークシャーのDJ集団ジャイヴ・バニー&ザ・マスターミキサーズはオールディーズやロックンロールなど昔懐かしのヒットソングを一定のビートの元に次々とつないでいくという昨今のDJプレイのルーツとも言えるノベルティグループ。そんな彼らの中でも景気のいい1曲といえばコレ。グレン・ミラーからビル・ヘイリーなど次々と名曲が駅伝のように繋がれていきます。これはカヴァーなのか?? という問い合わせにはVAR判定が必要ですが…

Title

Get Up, Stand Up

Artist
Bunny Wailer
Original
Bob Marley and The Wailers – Get Up, Stand Up

バニーはバニーでも、こちらはジャマイカのバニー。ボブ・マーレー、ピーター・トッシュとともにオリジナルウェイラーズのメンバーであるバニー・ウェイラーが名曲「Get Up, Stand Up」をセルフカヴァーした1977年作。ピーター・トッシュのヴァージョンもあるほど彼らとしてはもちろん、レゲエシーンにおいても強いメッセージ性を持った最重要曲。バニー版はより重厚感あるビートで再現しています。

Title

White Rabbit

Artist
The Damned
Original
Jefferson Airplane – White Rabbit

「不思議の国のアリス」の世界をドラッグカルチャーとつなげた詞でヒッピームーブメントを象徴する名曲として語り継がれるジェファーソン・エアプレイン「White Rabbit」を英国パンク御三家の一角ダムドがカヴァーした1980年作。原曲に忠実な退廃的ヴォーカルとサウンドアレンジによりネオサイケやゴスやポジパンのような仕上がりになってます!?

Title

Theme From “Rocky” (Gonna Fly Now)

Artist
Current
Original
Bill Conti – Gonna Fly Now (Theme From Rocky)

その繁殖力の強さからウサギをロゴマークに掲げたヒュー・ヘフナー創設の雑誌「プレイボーイ」はレコードレーベルも有し、エロとは関係のない数々の作品をリリースしています。そんな中からシングルオンリーグループ、カレントによる映画「ロッキー」のテーマのカヴァー。ムーグ入りのB級感みなぎるアレンジ。レーベル面にはしっかりウサギのプレイボーイロゴが付いています!

Title

Watermelon Man

Artist
Herbie Hancock
Original
Herbie Hancock – Watermelon Man

この不思議なキャラクターはもしかしてウサギなのか?? というわけで半ば強引にウサギジャケにエントリーしたジャズの革命児ハービー・ハンコック1973年の名盤『Head Hunters』。ファンクそしてフュージョン&クロスオーバーの先駆けとなるようなサウンドを確立した本作では数多くのカヴァーを生んだ「Watermelon Man」をセルフカヴァー。ラテンアレンジが多い曲ですが、ここではベースラインを強調したジャズファンクヴァージョンで!

Title

非情のライセンス

Artist
野際陽子
Original
Lecuona Cuban Boys – Taboo???

ラビット関根の芸名で小堺一機とのコンビやものまねで人気を博し、その後改名し誰もが知るタレントとなった関根勤。関根さんの十八番と言えば千葉真一のものまねですが、そんな千葉真一を一躍有名にしたのがドラマ『キーハンター』。そしてその主題歌がのちに夫婦となる野際陽子の歌う「非情のライセンス」。個人的見解ですが、この曲先述の「タブー」に似てるなと思ってるんですが、どうでしょうか? これをカヴァーとして扱ってしまうのはタブーかもしれませんが、ウサギ年に免じて「ラム(卯)」ということで…

(つづく)

Profile
魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》主宰。世界中の魅惑サウンドを探し求め、中古レコードをメインに(ほぼ)毎日新入荷を更新中。 http://paraisorecords.com/
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