ディスク・ボイジャー<br>“That Summer Feeling!”
feature #022

ディスク・ボイジャー
“That Summer Feeling!”

野田晋平(パライソレコード)
Ep.6 / 04 Aug. 2020

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春夏秋冬あれど「夏」こそ最も数々の名曲を生み出した季節ではないでしょうか。そんなわけで前回のガーシュウィン「Summertime」特集に続き「Summer」がタイトルにつくカヴァー特集です。That Summer Feeling!

Title

Theme From A Summer Place

Artist
Tan Tan
Original
Percy Faith – Theme From A Summer Place

我らのお父さん世代がやたらと聴いていたイージーリスニングといえばポール・モーリア、ヘンリー・マンシーニ、そしてこのパーシー・フェイスでしょうか。そんな巨匠の代名詞といえばこの「Theme From A Summer Place(夏の日の恋)」。1959年のアメリカ映画『避暑地の出来事』のテーマ曲としてパーシー・フェイスの名を一気に広めたこの曲を、ジャマイカの伝説トランペット奏者エディ“タンタン”ソーントンがカヴァーした1981年ラフトレードからのシングル。本家のストリングスサウンドが風通しの良いレゲエヴァージョンへ。ロマンス度は据え置き!
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Title

Summertime Blues

Artist
Tyrannosaurus Rex
Original
Eddie Cochran – Summertime Blues

R&Rのレジェンドとしてプレスリーたちとともに並べられるエディ・コクラン。そんな彼の代表曲といえば「Come On Everybody」とこの「Summertime Blues」。 この曲なぜかたくさんカヴァーがたくさん存在しますが、まずはのちにデヴィッド・ボウイと並ぶグラムロックスターとなるマーク・ボランのフォーク時代ティラノザウルス・レックス1970年のシングルB面に収められた「Summertime Blues」もそのひとつ。ボランの白日夢ヴォーカルとリズムボックスのようなパーカッションが生み出すえも言われぬ不思議なアシッドポップ!
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Title

Summertime Blues

Artist
Blue Cheer
Original
Eddie Cochran – Summertime Blues

暑さをしのぐため涼を取るやり方があれば、逆に熱いもの食ってたくさんの汗をかくことで凌ぐ荒業もある。元祖ヘビメタなんて言われたりもするサイケデリックバンド、ブルー・チェアーの「Summertime Blues」はまさに後者。ひたすらに暑苦しいヘビーサウンドは、真夏に食う鍋焼きうどんみたいなもんですな。同時期にThe Whoもやってますが汗臭さではこちらに軍配!
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Title

サマータイムブルース

Artist
RCサクセション
Original
Eddie Cochran – Summertime Blues

ここ日本で「Summertime Blues」といえばこの曲のヴァージョンが一番有名でしょうか?アルバム「COVERS」に収録。チェルノブイリ原子力発電所事故の後に書かれた痛烈な詞は結果発売中止(のちに別レーベルより発売)となりますが、そのおよそ20年後この曲が鳴らし続けた警鐘も虚しく最悪の事故が起きてしまいます。清志郎のメッセージは今もなお鮮明。
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Title

Summertime Blues

Artist
The Flying Lizards
Original
Eddie Cochran – Summertime Blues

ちょっとした「Summertime Blues」特集みたいになってますが、最後に変わり種を。アートスクールの学生だったデヴィッド・カニンガムの妄想が具現化したフライング・リザーズ1979年のニューウェイヴ金字塔より超脱力の迷カヴァー。アイデアや手法のオリジナリティが知識や技術にも勝ることを身をもって証明して見せた最高のD.I.Yトラッシュサウンド!
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Title

Summertime Breeze

Artist
The Isley Brothers
Original
Seals & Crofts – Summer Breeze

ビートルズもカヴァーした「Twist & Shout」や「Shout」などR&Bグループとして50年代より数々の名曲を生み出したアイズレー・ブラザーズ。そんな彼らは70年代、時代に取り残されることなくファンクバンドとして再始動し再び黄金期を迎えることになります。中でも最高傑作な高い1973年作「3 + 3」では西海岸のフォークデュオ、シールズ&クロフィッツの「Summer Breeze」を濃厚にカヴァー。本家の清涼感とは逆を行くネットリ感がたまりまへん。
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Title

That Summer Feeling

Artist
Jonathan Richman
Original
Jonathan Richman – That Summer Feeling

R&Rマイロードをひた走るジョナサン・リッチマンのサマーソング「That Summer Feeling」は1983年 モダンラヴァーズとの名義による「Jonathan Sings!」に収録されギターポップグループBMX Banditsなどにもカヴァーされる名曲ですが、ここでは1992年アルバムからのセルフカヴァーを。オルガンやコーラスなんかも入ったオリジナルと違いシンプルな弾き語り。しかしこの人ほんとセルフカヴァー好きで他の曲もいろいろやってます。
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Title

Hot Fun in the Summertime

Artist
David T. Walker
Original
Sly & The Family Stone- Hot Fun in the Summertime

泣きのプレイで人を殺すギター犯罪者デヴィッド T.ウォーカー。この人もいろんなカヴァーを取り上げている人ですが、1973年のセルフタイトル曲ではスライ&ザ・ファミリーストーンの名曲「Hot Fun In The Summertime」をチョイス。原曲のロマンティシズムにメロウをメガ盛りした魅惑ヴァージョン。もうかんにんして!
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Title

Summer Soft

Artist
Jackie Paris
Original
Stevie wooonder- Summer Soft

70年代の「3部作」という神がかり期。これで出し切ったと思いきや、1976年には2枚組というヴォリュームでその3部作を遥かに凌ぐクオリティの金字塔を打ち立てたスティービー・ワンダー。そんな中でも印象的だったサマータイトルソング「Summer Soft」を取り上げたジャズシンガー、ジャッキー・パリス1981年作。「Summer’s Gone」という詞に過ぎ去りし夏を想います。
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Title

I Didn’t Have Any Summer Romance

Artist
Simone White
Original
Carole King- I Didn’t Have Any Summer Romance

眩しい日差し、海、夏祭り…ボーイミーツガールだけがサマーソングではない。結局今年の夏も何もなかったというアナタに贈るキャロル・キング1962年の夏のレクイエム。ハワイからカリフォルニアへと渡ったSSWシモーヌ・ホワイトは夏の乱痴気感とは真逆のナイーヴでメランコリックな世界を魅惑の声とサウンドでカヴァーしてくれます。
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つづく

Profile
魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》主宰。世界中の魅惑サウンドを探し求め、中古レコードをメインに(ほぼ)毎日新入荷を更新中。 http://paraisorecords.com/
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