魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。

野田晋平（パライソレコード）
Ep.23 / 19 Jan. 2022

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苦悩の2021年に別れを告げ、やってきました2022年の1発目は今年の干支にちなんだ「トラ」特集。トラ！トラ？トラ！？ とにかく「トラ」が入ってればなんでもよいという拡大解釈のもとスタート。本年も寛大な目と耳でお付き合いくださいませ！

トラと言って思い出す曲といえばコレ！ 映画『ロッキー３』の主題歌として大ヒットを果たした80’s名曲サバイバー「Eye of the Tiger」。ハードなギターリフはヒップホップのサンプリングなどにも引っ張りだこですが、こちらは面白音楽の秘宝館《ライノ・レコード》からリリースされたビッグ・ダディによるドゥーワップカヴァー。こう聞くとほんまに50’sなメロディーですね！
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オリジナルはなんと1917年！？ 名だたるジャズアーティストが取り上げたスタンダード「Tiger Rag」の中でもトリッキーさではピカイチ、ギターの巨匠レス・ポールとメリー・フォードによるヴァージョンはバカテクに多重録音となんでもござれで疾走する迷曲。「ミャーオ」って猫の鳴き声みたいなメリーのコーラスも最高です！
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バカテクギタリスト、レス・ポールへの日本からの回答！？ といえば先日逝去された寺内タケシの他にないでしょう。レス・ポールと同じく強烈な実験精神で数々の迷曲を生み出した氏によるアニメ『タイガーマスク』の主題歌のカヴァーはなんとムシ声まで飛び出す乱痴気ぶり！？
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伝説のGSグループ「タイガース」のヴォーカルとして、ソロ転向後も大ブレイクを果たす〈ジュリー〉こと沢田研二1981年のアルバム『ストリッパー』に収録の「バイバイジェラシー」はモータウンビートが気持ちよいR&Rナンバーってこれニック・ロウが率いた伝説のパブロックグループ、ロックパイルの「Heart」そっくり！？ というかまんま。カヴァー疑惑ということで今回のトラ特集にエントリー！
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米国ショービジネス界の巨匠フランクと「These Boots are Made For Walkin’」などのヒットを放ったナンシーのシナトラ親子による1967年の名曲「恋のひとこと」を竹内まりやと大滝詠一という夢の共演での吹き込み。音楽の酸いも甘いも嚙み分けた二人による珠玉の１曲！
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説明不要、宮藤官九郎による同タイトルドラマの主題歌でもあった、クレイジーケンバンド「タイガー＆ドラゴン」の和田アキ子ヴァージョン。元々和田アキ子に歌ってほしいという思いで作曲しただけに、もう申し分のないカヴァーですね。近年のアッコさんもテレビなどでも披露する定番曲のひとつになりつつあります！
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クラシック「Pump Me Up」はじめ後のゴーゴーの発展にも尽力したワシントンD.Cのファンクバンド、トラブル・ファンクによるクラフトワーク「ヨーロッパ特急」のカヴァー。いかにも時代なヴァージョンですが、1周まわって今キテる！？
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ワールド・クラス・レッキン・クルー、N.W.AそしてソロおよびプロデュースなどG-Funk一時代を築くヒップホップ界のリヴィングレジェンドとして君臨するトラックメイカー、Dr.ドレーの名を世界に知らしめた鬼クラシック「Nuthin’ but a ‘G’ Thang」をラテンサウンドのネクストシーンを担う鬼才クアンティックがカヴァーしたヴァージョン。まさかあの曲がこんなクンビアに化けるとは！ 「Next Episode」のボーナストラック付き！
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日本映画史に残るシリーズ作『男はつらいよ』。渥美清演じる「寅さん」とヒロインが繰り広げる人情劇。その寅さんを陰で支える妹役「さくら」として不動の人気を誇る大女優倍賞千恵子が映画『GAMBA　ガンバと仲間たち』の主題歌として小沢健二の「僕らが旅に出る理由」をカヴァーした2015年作。琴線に触れまくる優しいヴォーカル。高木正勝によるアレンジも素晴らしい！
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（つづく）