
魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。
野田晋平(パライソレコード)
Ep.27 / 9 May. 2022
〈ネコード〉なんて言葉があるくらい動物をジャケットにしたレコード・CDなどはたくさんありますが、動物の鳴き声が入ってる曲となるとなかなか少ない。ましてやカヴァー曲なんて! というわけで、もはや保存対象の希少種と言える動物の鳴き声(擬音含む)が入っているカヴァー曲の捕獲に乗り出します!

カントリー出身にしてコメディアンでもあるレイ・スティーブンスのアルバムには飛び道具的なおふざけ曲がたくさん存在しますが、これぞその極みともいうべき『2001年宇宙の旅』でもおなじみシュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」をなんとニワトリ声でカヴァーした珍味曲。この人別のアルバムでニワトリ声「In The Mood」もやってるかなりタチの悪い常習犯!

Psycho Chicken
ボストン出身のパワーポップ~モダンポップバンド、フールズ世紀の迷曲といえばコレ! トーキングヘッズ世紀の名曲「Psycho Killer」にニワトリ声をかぶせるという荒技をやってのけたヘッズファンからお叱りを受けそうな仕上がりですが、結果そこそこヒット。もともとアルバムのおまけについてた7インチシングルだったんですがこちらが一人歩きしてしまった!?

A Hard Days Night
ビートルズという音楽史に残る最大の事件はついに動物界にまで影響を及ぼした。ニュージーランド産4匹の犬たちウゥーウゥーズ&キャンキャンズによるビートルズカヴァーアルバム。よく聞くとヤギとかも参加してる。ある意味ビリー・プレストン的役割!?

Disco Duck
なんでもアリなディスコ時代に猫も杓子もならぬアヒルでディスコしたリック・ディーズの迷曲「Disco Duck」のカナダ・ケベック出身のおふざけシンガー、ポール・ヴィンセントによるヴァージョン。フランス語の響きがまた怪しげですな。

Sukiyaki
ブラジルの鳥類学者ヨハン・ダルガス・フリッシュは自身で採取した様々な鳥の鳴き声のフィールドレコーディング作をリリースしていますが、なんとこのアルバムはそんな秘蔵の鳥声コレクションとムードミュージックを掛け合わせた珍品中の珍品としてモンドミュージックファンにも知られる1枚。家にいながら森林浴が出来る魅惑のエキゾチカ!
(つづく)
- Profile
- 魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》主宰。世界中の魅惑サウンドを探し求め、中古レコードをメインに(ほぼ)毎日新入荷を更新中。
http://paraisorecords.com/
Our Covers #020 野田晋平

Our Covers

松本章太郎

國友洋平

NAKAM

アルベルト島村
EyeTube
![Talking Heads – Take Me to the River [Al Green]](https://eyeshadow.jp/commons/images/uploads/2022/08/talking-heads_take-me-to-the-river-712x400.png)
Talking Heads – Take Me to the River [Al Green]
![Little Tempo – Summertime Dub [George Gershwin]](https://eyeshadow.jp/commons/images/uploads/2022/08/little-tempo_summertime-dub-712x400.png)
Little Tempo – Summertime Dub [George Gershwin]
![The Manhattan Transfer feat. Chaka Khan – Hot Fun in the Summertime [Sly & the Family Stone]](https://eyeshadow.jp/commons/images/uploads/2022/08/the-manhattan-transfer-chaka-khan_hot-fun-in-the-summertime-712x400.png)
The Manhattan Transfer feat. Chaka Khan – Hot Fun in the Summertime [Sly & the Family Stone]
![Dread Flimstone – Sitting [Billy Stewart]](https://eyeshadow.jp/commons/images/uploads/2022/08/dread-flimstone_sitting-712x400.png)