魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。

野田晋平（パライソレコード）
Ep.19 / 3 Sept. 2021

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猛暑に記録的大雨。ほんでもってマスクと今年の夏もなかなか厳しい。9月に入ってもまだ暑いという事で今回も残暑を乗り切る納涼カヴァー特集。後半では秋の訪れも感じて下さい！

エレクトロニカ〜ヒップホップとマルチな音楽性で知られるコーラルことザッカリー・マストーンとジェイソン・ハントによるボーイ・キング・アイランズ2011年のアルバムよりキング・クリムゾン「I Talk to the Wind（風に語りて）」のカヴァー。宅録感あふれるシューゲイズノイズは夏の終わりのセミの鳴き声の如し。
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言わずもがなローリング・ストーンズのキース・リチャーズによる初のソロシングルはカヴァーソング２本立て。ジミー・クリフ「The Harder They Come」のルーディーさはさすがのキース天然100％な仕上がりです。レゲエリズムを刻むのはチャーリー・ワッツ！
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専業カメラマンがポール・マッカートニーと結婚してしまったばっかりに、バンドにも参加させられ、しまいにゃソロシンガーとして録音までしちゃったリンダによるコーデッツ50年代の名曲「Mr Sandman」のカヴァー。ポール＆リー・ペリー共同プロデュースによるブラックアークレコーディング。リンダの死後にリリースされた1998年アルバム「Wide Prairie」に収録！
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ビートルズ「サージェントペッパーズ」への返答などと謳われたブラジルのサイケデリックロックバンド、ムタンチスによるカエターノ・ヴェローゾ作「Baby」を英語ヴァージョンで再演した1971年作。68年版ではコーラスだったヒタ・リーがメインヴォーカルを取りアコースティックアレンジにされたことで極上のヴォサノヴァへと生まれ変わった名曲！
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ラテンロックの雄エル・チカーノのサラス兄弟が結成したバンド、ティエラ。ラテンの開放感をナイトメロウなアーバンサウンドへと落とし込んだ極上チカーノソウル。1980年のアルバムに収録された「Together」はソウルグループ、イントゥルーダーズ1967年作のカヴァー。浮き上がるようなスウィートアレンジにもはや泣き崩れるほかなし！
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9月といえばアース、ウィンド＆ファイヤー（って実はアレ9月の曲ではないと取り締まられそうですが…）が有名ですが、今回はクルト・ワイル作のスタンダード「September Song」を。この曲も数え切れないほどのカヴァーが存在しますが、エレクトリック・ライト・オーケストラのリーダー、ジェフ・リンによる1990年のカヴァーは晩夏を感じさせるアレンジでさすがのポップ狂面目躍如な名曲です。
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今年の中秋の名月は9月21日だそう。猛暑に豪雨にマスクと今年の夏も大変でしたが、ようやく過ごしやすくなる季節がやってきそう。そんなわけでこちらも数え切れないほどのカヴァーが存在する「Fly Me to the Moon」を元プラスチックスの中西俊夫率いるウォーター・メロン（メロン）がスネークマンショーアルバム『ピテカントロプスの逆襲』に残したエキゾヴァージョン。いろいろなインタビューゲストも参加。まさに「月にイかせて」なスネークマンショー的エロさを含ませた迷曲。スティールパンはヤン富田！
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（つづく）