魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。
野田晋平(パライソレコード)
Ep.15 / 6 May 2021
その設立以来日本芸能界に「アイドル」という数々の才能を輩出し、数々の名曲を生み出してきた「ジャニーズ」。そして数々のカヴァー曲も。というわけで今回は「ジャニーズ」所属タレント(所属したも含む)によるカヴァー曲特集!
史上最強の男性アイドルといえば? わたしは迷わずトシちゃんをあげます。歌って踊れて俳優もバラエティもこなすまさにアイドル究極の完成形。そんな伝説の幕開けとなる1980年のデビューシングルはレイフ・ギャレット「New York City Nights」のカヴァー。びんびんキテるぜ!
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Good Vibrations
田原俊彦、野村義男、近藤真彦の「たのきんトリオ」の中では少し地味な存在であったよっちゃんですが、後のギタリストとしての活躍など音楽的には一番の才能であったと言えるかもしれません。アイドルということでなんとなくスルーされがちなヨッちゃん率いるザ・グッバイは昨今ではその高い音楽性で再評価されるロックバンド。マージービートをカヴァーしたアルバムもありますが、ここでは1984年のアルバム『Good Vibrations』よりビーチボーイズ「Good Vibrations」のコーラスパートを再現したカヴァーを!
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ジンギスカン
現在では元ジャニーズという印象よりも元妻カイヤのイメージが色濃くなっている川崎麻世。1979年のアルバム『MAYO SELECTION』はカヴァー曲を多く含む内容ですが、ずば抜けて良いのがディスコヒット「ジンギスカン」の日本語カヴァー。数ある「ジンギスカン」和カヴァーの中でも一級品です!
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ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド
ジャニーズ最強のアクロバティックグループとして君臨する少年隊のバラード名曲として語り継がれる1987年の「君だけに」のB面に収録の「ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド」は筒美京平おなじみのパクリ歌謡…もといオマージュ歌謡!? どう聴いてもブロウ・モンキーズの「It Doesn’t Have to Be This Way」に聴こえるのだが。。少年隊のメロウサイドを引き出すUKソウルなキラーチューン!
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宇宙のファンタジー
おりも政夫ほか全4人によるジャニーズ最初期グループ、フォーリーブスがその活動に終止符を打った1978年にリリースのシングル。ディスコブームを後ろ盾にアース、ウィンド&ファイア「宇宙のファンタジー」を日本語詞でカヴァーした名曲。まさにフェアウェル感ないぶし銀のユニゾンコーラスが素晴らしい!
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ケアレス・ウィスパー
その類まれな歌唱力とエンターテイナーぶりでジャニーズ時代はもちろん1975年の退所後も第一線で活躍し続ける郷ひろみが1984年にリリースした「どこまでアバンチュール」のB面曲であるワム!「Careless Whisper」の日本語詞カヴァー。「言えないよ」など大人のポップスシンガーとして再ブレイクを果たす90年代を予見するような名曲。作詞のヘンリー浜口は郷ひろみの変名。同時期に新御三家の西城秀樹も「抱きしめてジルバ」のタイトルでこの曲をカヴァーしています。
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(つづく)
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