Playlist<br>“Covers by Mighty Sparrow (1935–2026)”
feature #230

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“Covers by Mighty Sparrow (1935–2026)”

1 Oct. 2026
selected by Hiroshi Takeda (eyeshadow)

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マイティ・スパロウ(本名スリンガー・フランシスコ)は2026年9月27日、ニューヨークの病院で亡くなった。91歳だった。1935年にグレナダで生まれ、幼いころトリニダードに移住。カリプソの本場トリニダード・トバゴでは、毎年カーニヴァルの時期に、その年いちばんのカリプソ歌手を決めるコンテスト「カリプソ・キング」(現在はカリプソ・モナーク)が開かれる。パレードで最も多く演奏された曲には〈ロード・マーチ〉の称号が与えられる。スパロウは1956年に「Jean and Dinah」でこの2つを同時に取り、カリプソ・キングには1992年までに8回選ばれた。晩年はニューヨークのクイーンズを拠点にしていた。

このプレイリストには、スパロウが歌った他の作者の曲を39曲収録。中心になるのは5枚のアルバムで、RCAビクターが1963年に出した『Sparrow Sings for Lovers』、バイロン・リー&ザ・ドラゴネアーズと組んだ『Sparrow Meets the Dragon』(1969年)と『Sparrow Dragon Again』(1975年)、英国のトロージャンから出た『Only a Fool』(1978年)、1963〜64年に録音した『Christmas with Sparrow』。クリスマス曲10曲は最後にまとめた。

1. If I Had a Girl シド・テッパーとロイ・C・ベネットの曲。ロッド・ローレンのRCAビクター盤が1959年末にチャートに入り、翌1960年初めに全米31位まで上がった。スパロウが1963年にRCAビクターからリリースした『Sparrow Sings for Lovers』の1曲め。

2. Hucklebuck アンディ・ギブソン作曲、ロイ・アルフレッド作詞の「The Hucklebuck」。ポール・ウィリアムズの1949年の録音がR&Bチャートで14週1位になった。スパロウの録音は『Sparrow Sings for Lovers』に収録、トリニダードのRCAから「Hither Thither and Yon」との両面シングルでも発売された。

3. My Heart Has a Mind of Its Own ハワード・グリーンフィールドとジャック・ケラーの曲。コニー・フランシスが1960年に録音し、全米1位になった。『Sparrow Sings for Lovers』収録。

4. Save the Last Dance for Me ドク・ポーマスとモルト・シューマンの曲。ベン・E・キングがリードを取ったザ・ドリフターズの1960年の録音が、全米1位とR&Bチャート1位に。スパロウは『Sparrow Sings for Lovers』で歌い、1978年の『Only a Fool』で録り直している。ここに入れたのは1963年の録音。

5. Todo Me Gusta De Ti ドミニカ共和国の作曲家クト・エステベスのボレロ。アルベルト・ベルトランがソノーラ・マタンセーラと録音した版で中南米に広まった。2005年にドミニカの〈最も重要な100曲〉に選ばれている。『Sparrow Sings for Lovers』収録。

6. Hither, Thither, and Yon アーロン・シュローダーとウォリー・ゴールドの曲。ブルック・ベントンが1960年にマーキュリーから出したシングルで「The Ties That Bind」とダブルサイダーになり、この曲は全米58位だった。スパロウは『Sparrow Sings for Lovers』と『Christmas with Sparrow』の両方にこの曲を入れている。

7. The Great Pretender バック・ラムの曲。トニー・ウィリアムズがリードを取ったプラターズの録音が1955年11月にリリース、全米1位とR&Bチャート1位になった。『Sparrow Sings for Lovers』収録。

8. Love Me as Though There Were No Tomorrow ジミー・マクヒュー作曲、ハロルド・アダムソン作詞。1956年のミュージカル『Strip for Action』のための曲で、この舞台はブロードウェイ公演の前に打ち切られた。ナット・キング・コールの録音が同年に英国で11位になった。『Sparrow Sings for Lovers』収録。

9. El Reloj メキシコのロベルト・カントラルが1956年に書いた曲。カントラルが属していたロス・トレス・カバジェロスが1957年に発表した。スパロウはこの曲を『Sparrow Sings for Lovers』『Tattooed Lady』『Only a Fool』(1978年)で録音している。ここに入れたのは、配信版『Sparrow Sings for Lovers』に「Alternate」として入っているもの。

10. I’ll Be Around アレック・ワイルダーが1942年に作詞・作曲した。最初の録音は同年のキャブ・キャロウェイ楽団。1943年にミルス・ブラザーズの録音が全米17位になった。スパロウは1963年にナショナルから出た『Sparrow Sings… The Outcast』に「I’ll Be Around (Bossa-Nova)」のタイトルで収録した。

11. Under My Skin コール・ポーターの「I’ve Got You Under My Skin」。1936年の映画『踊るアメリカ艦隊』でヴァージニア・ブルースが歌い、アカデミー歌曲賞の候補になった。スパロウの録音はナショナルから出たLP『Tattooed Lady』(配信題『Tatoo Woman』)に入っている。

12. Born Free ジョン・バリー作曲、ドン・ブラック作詞。1966年の映画『野生のエルザ』の主題歌で、アカデミー歌曲賞を受けた。映画ではマット・モンローが歌い、全米ではロジャー・ウイリアムズのピアノ演奏が7位になった。スパロウの録音は『Sparrow Meets the Dragon』に入っている。

13. Walk Away ウド・ユルゲンスが1964年のユーロビジョン・ソング・コンテストで歌った「Warum nur, warum?」(オーストリア代表6位)に、ドン・ブラックが英語詞を付けた。同じ大会に英国代表として出ていたマット・モンローが録音し、英国で4位、全米で23位になった。『Sparrow Meets the Dragon』収録。

14. Only a Fool (Breaks His Own Heart) ノーマン・バーゲンとシェリー・コバーンが1964年に書き、アーサー・プライソックが1965年に最初に録音した。スパロウとバイロン・リー&ザ・ドラゴネアーズの録音は『Sparrow Meets the Dragon』に入り、オランダで1969年に31位になった。トロージャンからの再発で再びチャートに入り、1978年4〜5月には5週にわたって2位を記録。同じ年にベルギーでも2位になっている。

15. More リズ・オルトラーニとニーノ・オリヴィエロが1962年の映画『世界残酷物語』のために書いた曲に、ノーマン・ニューウェルが英語詞を付けた。アカデミー歌曲賞の候補になり、1963年にはカイ・ウィンディングの演奏が全米8位になった。『Sparrow Meets the Dragon』収録。

16. Try a Little Tenderness ハリー・M・ウッズ、ジミー・キャンベル、レグ・コネリーが1932年に書いた曲。オーティス・レディングの1966年の録音が、翌年に全米25位、R&Bチャート4位になった。『Sparrow Meets the Dragon』の最後の曲。

17. Let Me Try Again カラベリ作曲、ミシェル・ジュールダン作詞のフランスの曲「Laisse-moi le temps」に、ポール・アンカとサミー・カーンが英語詞を付けた。フランク・シナトラが1973年のアルバム『Ol’ Blue Eyes Is Back』で歌った。スパロウの録音は『Sparrow Dragon Again』(1975年)に入っている。1978年の『Only a Fool』で録り直した。

18. My Way ジャック・ルヴォー、ジル・ティボ、クロード・フランソワが1967年に発表した「Comme d’habitude」に、ポール・アンカが英語詞を付けた。フランク・シナトラが1968年12月30日に録音し、1969年に全米27位、英国5位になった。『Sparrow Dragon Again』収録。

19. If デヴィッド・ゲイツが書き、ブレッドが1971年に発表した。全米4位の曲。『Sparrow Dragon Again』収録。

20. Again ライオネル・ニューマン作曲、ドーカス・コクラン作詞。1948年の映画『深夜の歌声』(Road House)でアイダ・ルピノが歌った。1949年にはドリス・デイとゴードン・ジェンキンスの録音がそれぞれ全米2位。『Sparrow Dragon Again』の最後の曲。

21. Endlessly ブルック・ベントンとクライド・オーティスの曲。ベントンが1959年に発表し、全米12位になった。ここから26曲めまでは、1978年に英国のトロージャンから出たLP『Only a Fool』の収録曲。プロデューサーはマーク・アーサーウォーリー。

22. Let It Be Me ジルベール・ベコー作曲、ピエール・ドラノエ作詞のフランスの曲「Je t’appartiens」(1955年)に、マニー・カーティスが英語詞を付けた。エヴァリー・ブラザースの録音が1960年に全米7位。『Only a Fool』(1978年)収録。

23. To Love Somebody バリー・ギブとロビン・ギブの曲。オーティス・レディングに歌ってもらうつもりで書かれ、ビー・ジーズの録音が1967年に全米17位になった。『Only a Fool』(1978年)収録。

24. Angel ジミ・ヘンドリックスの曲。ヘンドリックスの死後、1971年のアルバム『The Cry of Love』で発表された。1972年にはロッド・スチュワートの録音が英国4位に。『Only a Fool』(1978年)収録。

25. I Just Wanna Be Free アルバム『Only a Fool』(1978年)のプロデューサー、マーク・アーサーウォーリーの曲。このアルバムにスパロウの自作曲は入っていない。

26. Alone Again (Naturally) ギルバート・オサリバンが1972年に発表。全米で通算6週1位、英国で3位を記録。『Only a Fool』(1978年)収録曲。

27. Theme from Romeo & Juliet ニーノ・ロータが1968年の映画『ロミオとジュリエット』のために書いた曲。1969年にヘンリー・マンシーニの演奏が全米1位になった。配信では編集盤『Christmas Ballads』に入っている。スパロウは1970年にカナダで出たLP『Sparrow in London』にもこの曲を入れている。

28. I Gotta Be Me ウォルター・マークスが1968年のブロードウェイ・ミュージカル『Golden Rainbow』のために書いた「I’ve Gotta Be Me」。舞台ではスティーヴ・ローレンスが歌った。サミー・デイヴィスJr.の録音は1969年に全米11位。スパロウの録音は、2000年のCD『Sweet Soca Ballads』と、配信の編集盤『Christmas Ballads』に入っている。

29. Medley: It’s My Party & I’ll Cry If I Want To / How Deep Is Your Love ほか 1995年のアルバム『Carnival “Jam Back” with Soca Ballads 2』の最後に入っている、約14分半のメドレー。CDの曲目では15曲のメドレーとされている。配信の曲名に並ぶのは「It’s My Party」「How Deep Is Your Love」「A Whiter Shade of Pale」「So Nice」「Mambo Jambo」「Que Sera Sera」「C’est La Vie」「C’est Magnifique」「Solamente Una Vez」「Don’t Cry for Me Argentina」「Volare」など。最初の「It’s My Party」は、レスリー・ゴーアが1963年に全米1位にした曲。

30. Santa Claus Is Coming to Town フレッド・クーツ作曲、ヘヴン・ギレスピー作詞。1934年11月にエディ・カンターがラジオ番組で歌った。ここから最後までの10曲は、1963〜64年に録音された『Christmas with Sparrow』の収録曲。

31. White Christmas アーヴィング・バーリンの曲。ビング・クロスビーが1942年の映画『スイング・ホテル』で歌い、アカデミー歌曲賞を受けた。クロスビーの録音は1942年に全米で11週1位になった。『Christmas with Sparrow』収録。

32. I’ll Be Home for Christmas ウォルター・ケント作曲、キム・ギャノン作詞。ビング・クロスビーが1943年に録音し全米3位。『Christmas with Sparrow』収録。

33. Silent Night ヨゼフ・モール作詞、フランツ・クサーヴァー・グルーバー作曲の「Stille Nacht, heilige Nacht」。1818年12月24日に、オーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初めて歌われた。『Christmas with Sparrow』収録。

34. Jingle Bells ジェームズ・ロード・ピアポントが1857年に「The One Horse Open Sleigh」の題で出版した。『Christmas with Sparrow』収録。

35. Rudolph the Red-Nosed Reindeer ジョニー・マークスの曲。マークスの義理の兄弟ロバート・L・メイが、1939年に通信販売会社モンゴメリー・ウォードのために書いた物語がもとになっている。ジーン・オートリーが1949年に録音し、全米1位になった。『Christmas with Sparrow』収録。

36. There’s No Place Like Home for the Holidays ロバート・アレン作曲、アル・スティルマン作詞。ペリー・コモが1954年11月に録音し、同年12月に発売。『Christmas with Sparrow』収録。

37. Frosty the Snowman ウォルター・“ジャック”・ロリンズとスティーヴ・ネルソンの曲。オートリーの「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」のあとを受けて書かれ、1950年にジーン・オートリーが最初に録音して全米7位になった。『Christmas with Sparrow』収録。

38. Winter Wonderland フェリックス・バーナード作曲、リチャード・バーナード・スミス作詞で、1934年に発表された曲。最初の録音はリチャード・ヒンバーの楽団。『Christmas with Sparrow』収録。

39. I Saw Mommy Kissing Santa Claus 英国のトミー・コーナーの曲。1952年に13歳のジミー・ボイドが録音し、全米1位になった。『Christmas with Sparrow』収録。

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