雨宮圭佑 (discos PAPKIN)
24 Apr. 2023

ウェスト・コースト・ヒップホップの金字塔。もはやクラッシックを越えたクラッシックと言っても過言ではないだろうHouse of Painの「Jump Around」が発売から30年と少しの時を経てなんとレゲエに！

リリース元の《Original Gravity》はロンドンのレーベル。英国マナーを踏まえたレゲエのフォーマットにどハマりした「Jump Around」はB 面のダブも含め、聴けばすぐに分かる説明不要のカッコよさ。

この曲を僕に教えてくれたのは、東京クラブDJ のレジェンド、藤井悟さん、松岡徹さんとDJ Crew 《Caribbean Dandy》を作った須藤一裕さんことDJ Nice One Kaz。僕が憧れたレコード屋さん《Zoot Sunrise Sounds》のボスで、上の世代の方には〈ホテイさん〉でお馴染みですかね。そんな須藤さんが「やばい曲見つけたんだよね」とその日のパーティにやってきた。ブースに立つ須藤さんが1曲目にかけたのがこの曲。あまりの衝撃に膝が抜けそうになりました、、いや、びっくりした。悔しくなるくらいのかっこよさ。しかも「お店で仕入れてよ」なんて二枚目な言葉もいただき僕のお店、《discos PAPKIN》で紹介させてもらった次第。

で、この曲にまつわるエピソードがまた凄いんだ。須藤さんの昔からのお友達が英国在住でなんとThe Clash のベイシスト、Paul Simononと友達！ これだけでもマジすか！？ なんですが「何か良い曲無い？？」と聞かれた須藤さん、この曲を教えたそう。その人がPaul Simononに教えたら即買いしたとか！ しかも2枚買いだって！！ 大好きな話です。「好き」って繋がるんだよね。