ディスク・ボイジャー<br>“カヴァーEXPO開幕”
feature #200

ディスク・ボイジャー
“カヴァーEXPO開幕”

魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》がお贈りする、カヴァーソング桃源の世界。

野田晋平(パライソレコード)
Ep.54 / 28 Apr. 2025

←Ep.53

「EXPO 2025 大阪・関西万博」ついに開幕!祭典にはやはり音楽がつきものというわけで、今回は万博(主に1970年の大阪万博)に関わりが深いアーティストたちのカヴァーソングを集めた「カヴァーEXPO」。万博が生み出したあの名曲から、万博で来日を果たしたあの人から、パフォーマンスをした国内アーティストほか、カヴァー曲の祭典!

Title

世界の国からナンデスカ?

Artist
ナンデスカマン(明石家さんま)
Original
三波春夫ほか – 世界の国からこんにちは

万博のテーマソングとしてあまりにも有名な「世界の国からこんにちは」は1967年に、三波春夫、坂本九、吉永小百合、山本リンダほか数々の歌手がそれぞれのレコード会社から発売。最も売れた三波春夫のヴァージョンが最も有名となりますが、そんな15年後の1985年、人気バラエティ番組『オレたちひょうきん族』のタケちゃんマンのコーナーで明石家さんまが演じた敵キャラクター、ナンデスカマンによりさらに歌い継がれていくことになります。個人的にはこちらの方が印象深い笑。作曲は中村八大!

Title

Mas Que Nada

Artist
Sergio Mendes & Brasil ’66
Original
Jorge Ben – Mas Que Nada

先日亡くなったブラジルが産んだ偉大なる音楽家セルジオ・メンデスはブラジル’66を率い来日し、万博会場にてパフォーマンスを披露。その音源が『ライブ・アット Expo’70』としてリリースされています。ビートルズ~オーティス・レディング~サイモン&ガーファンクルなどをカヴァーしていますが、締めはやはり「マシュ・ケ・ナダ」!

Title

フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ

Artist
ザ・カルア
Original
Stevie Wonder – For Once in My Life

万博を象徴とする日本の高度経済成長を反映するかのように1970年代初頭には開放的なサウンドと明るいイメージをもったセルジオ・メンデス&ブラジル’66のような若いグループが続々と出現。現在では「万博ソフトロック」と称され再評価されることとなります。そんな万博ソフトロックのひとつに数えたい慶応義塾大学の音楽団体、KBRソサエティーのメンバーからなるグループ、ザ・カルア1971年のアルバムから、スティービー・ワンダーの名曲「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」のカヴァーを。ひたすら上昇するメロディとコーラスがお見事!

Title

Up, Up and Away

Artist
Sammy Davis, Jr.
Original
The 5th Dimension – Up, Up and Away

セルジオ・メンデスはじめ、数多くのアーティストがライブを行った「万国博ホール」にも出演した〈MR.エンターテインメント〉サミー・デイビス・ジュニアが同じく、万博に出演したフィフス・ディメンションの代表曲「Up, Up and Away」をカヴァーした1968年作。気球が浮かび上がるようなイメージのフィフス版「Up, Up and Away」もサミーが歌えばまるでジェット機のようですね。何をカヴァーしても剛力になる人!

Title

21st Century Schizoid Man

Artist
フラワー・トラベリン・バンド
Original
King Crimson – 21st Century Schizoid Man

先日、前衛芸術家の吉村益信らがプロデュースし、内田裕也率いるフラワー・トラベリン・バンドが万博会場内の巨大スペース「お祭り広場」で敢行した『ビームで貫通&マッド・コンピューター+ミニマル・サウンド・オブ・ライダー』というオートバイ50台+電子音響等と「コラボ」したとんでもアートイベントの音源がリリースされ話題となりましたが、そんなフラワー・トラベリン・バンドのカヴァーといえば、キング・クリムゾン「21st Century Schizoid Man」でしょう。本家の迫力に迫る暴走アレンジ!

Title

California Sun

Artist
コブクロ
Original
The Ramones – California Sun

2025年大阪・関西万博オフィシャルテーマソングを歌う、コブクロがなんとラモーンズ「California Sun」をカヴァー!? しかもフォークでなくハイスタ風のメロコアで!? 名曲はこうやって意外なところからもミャクミャクと歌い継がれていくのですな!

(つづく)

Profile
魅惑のオンラインショップ《パライソレコード》主宰。世界中の魅惑サウンドを探し求め、中古レコードをメインに(ほぼ)毎日新入荷を更新中。 http://paraisorecords.com/
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